旅やお散歩、富士山登山やハイキングなど、ふらっとお散歩するときのメモ書きです。

2011年12月アーカイブ

基本情報

持ち物情報

ルートガイド

交通情報

旅行記

●予算
  • 高速バス:2,540(往路:中央高速バス 新宿~5合目)
  • 登山バス:1,500(復路:富士急 5合目~河口湖) 高速バス:1,700(復路:中央高速バス 新宿~5合目)
  • 宿 泊 代:8,000(東洋館:1泊2食)
  • 温  泉:1,500(ふじやま温泉)  

必要経費:15,240  これに、有料のトイレチップ代とお土産代♪ 2010/8/26(木)~8/27(金) 天気:晴れ(^^)v

メンバー集め   

 今年は苦戦しました。お正月の時点で去年確保しておいた友人がどうしようかなーと真剣に悩んでいて......登山自体が決して楽じゃないのを知っているだけに無理強いはできないので、彼女の意思に任せ、今年はなしということになりました。ほかにも声をかけたりはしたけど、さすがに行きたいという変り種はなく、今年は無理だなーとあきらめていた6月。行く気が失せていた友達の気分が突然盛り上がっているらしいという情報を、共通の友人経由で聞き、嬉々として聞いてみると

「行くのねぇぇぇぇ」^^v 

しかし、この頃すでに6月中旬。5月中旬から宿泊の予約がはじまるので、6月は正直、埋まっている可能性あり。そこで、8月後半にずらして調べてると、山終い直前の週末に奇跡の空きが♪ いや、そのあともしばらく空いていたので、その時期に登る人は少ないようです。まあ、初心者がいなくなる時期ですから。

 私は5回目、友達も2回目。二人とも頂上経験あり。今回は、そういった意味、一番安心して登れるので、この時期でも大丈夫だろうという判断。1回目の登山も、無謀にもこの時期行っていたので、懸念される雷も状況が多少は状況がわかるので。8月後半は雷が出やすいので、あまりお勧め時期じゃないんですよ。

東京出発~5合目     

 去年とちがって新宿~5号目まで直通バス♪ 去年みたいに乗り換えリスクもなく快適~と思っていたら、「途中でトイレ休憩はありません。水分は自己責任でよろしくね」みたいなことをいわれました。......そうか、そういうことだったのか。どうりでネットで確認したとき、休憩を取る場所が確認できなっと思ったんだ。^^;

 とはいえ、8月後半のシーズンを少しずらしていたので、思ったほどの高速の混みもなく、ほぼ定刻どおりに5合目に到着。よかったです。でもこちらの直通バス、ばっちりシーズンのときは、トイレ休憩ないのは辛いかも......とは思ってしまった。去年、そこそこ混んでたしなー。時期を考えるといいかもしれません。

 5合目に着いてもそんなに混雑もなく、さくっとご飯を食べて、荷物の整理に3Fにあがってこそこそ整理をしてたら、見張りのおっちゃんに怒られた。ぐすん、個人のための荷物整理場所、有料でいいからないもんだろうか。......っていうか、あるのかなー、そういう場所。こそこそ整理しなくないので、次回からは十分探してから来ようかと思います。見つからないようなら、荷物整理はしないよ。(T_T) 

5合目~6合目 

 天気はいいんだけど、うまい具合に曇ってくれました。もうばっちです。歩くことを考えると、曇ってるくらいが一番最適です。晴れてると、歩く前から疲れてしまうので、疲労度がぜんぜんちがいます。去年と同じペースで、たんたんと一定ペースで歩きます。休憩は、ときたま思い出したように入れ、40分くらいで5合目に着いたから、けっこういいペースでいけたと思う。

 谷側の道にちゃんとガードがついていて、去年まではあんなのあったかなーと思いながら歩いたんですが、どうも、ところどころ、記憶と違うんですよね。陥没箇所が徐々に拡大してるところがあるんだけど、そこもきちんと柵があったし、道の整備が気持ち進んでいるような気がしました。

 とにかく、5年目にして始めて、「あれ、なんか道ちがくねえ?」と思った御中道のハイキングコースでした。

6合目~7合目  

 6合目からは整備された登山道が続きます。相変わらず霧に立ち込めた場所です。今年は8月の最終週だったせいか、思いのほか寒く感じました。歩いているときは大丈夫なんだけど、長く止まっていると寒い。6合目でここまで寒いなんて最近なかったな。なんて感じながら安全センター前でおっちゃんが配布している案内図を受け取ります。安全センターで配ってる案内図が、モノクロからカラーにかわっていて、富士山の観光化の流れを垣間見た気がしました。自治体の予算がついたんでしょうか。カラーです、カラー。紙の質もよくなっていました。

 6合目から急に登山道っぽくなって傾斜もきつくなる、最初にバテる部分なので、今年はちゃんとその対策を用意していました。それが「歌のしりとり」。歌でしりとりをするというハードなものなんですが、プレ富士山ということでサクっと登った高尾山のときに試してみたんですが、これが難しいんですよ。とてもじゃないけど、続かない。友達にふつうのしりとりで勘弁してもらって、平和にしりとりをしながら登っていきました。

  5合目~6号目を歩いているときの初心者ツアーの人たちと追い抜いたり、追い抜かされたり。ほぼ同じペースで登っていたんですが、最初にそのことに気づいたのは、ちょうど6合目を歩いているときでした。ツアーと同じくらいのペースなら安心だなっと心の中で思いながら、歩きながら、しりとりを続けていました。

 ただ、そのときに、何となく頭痛を感じて、用心のため頭痛薬を飲みました。高山病にはなったことがなかったけど、今回はちょっといやな予感もしていたんですよね。なんといっても今年は奇数年。過去、1年目・3年目はリタイヤ。2年目・4年目は山頂に行ってる。そして山頂にたどりつくときは決まって天気が悪い。今年は奇数の5年目だし、天気はすごくよさそうだったので、何となくげんを担ぐじゃぜんぜんないけど......山頂までいけるかなっという不安はいつもよりも多かったんですよね。体調は悪くなかったから気のせいだって思ってたけど、まさかの頭痛で、少し自分が弱気になっていたのかもしれないですね。

7合目~宿到着 

 さすがに5年目、ぎょっとすることもなく慣れたもんで岩場に入って行ったんですが......その油断がやばかったらしいです。

遂にやっちゃいました、立ち入り禁止エリア進入(T_T)

 どう考えても通れないって岩を通るようになっていて、おかしいなって思いながらも登っていったんですが......やっぱりそんなとんでもない岩は超えないらしく、なぜか前方に鎖が見えるんです。あれ? なんか私たち、鎖の外を歩いてる?

 岩場は鎖で囲まれた中を歩くんですよ。だから前方に鎖があるわけない。^^; よかったのは、私たちの後から来た人が後に続かなくてよかった。なまじっか混んでいなかったので、油断してたみたいです。いつも、誰かの後をついていっているから、正規のルートかどうかまで気にしていなかったし。かなり反省しました。本当に、私たちの後に来た人が正規のルートでよかった。  そんなデンジャラスな出来事のあとは、気も引き締まり、着々と距離を稼ぎ、本日のお宿「東洋館」に到着です。去年の宿は、宿泊客はトイレは最初の1回のみでよかったけど、ここは毎回支払うのね。そこだけがちょっとさびしかった。あとはきれいな山小屋で、ご飯もおいしくてとっても満足でした。ふとん1つに、2人。しかもお布団で寝れるという快適環境だったし! 時期がよかったから、ここまで空いてたのかな、かなりゆったりできました。受付の後ろにあったillyのコーヒープレス機が、今でも気になる。あの山小屋は本格的なコーヒーを飲めたんだろうか。

  しかし、そんな快適な環境な中、やばいことが起こりました。頭痛です。宿はおりしも3000m。私がリタイヤしたのは、4年前の同じ頃、3200mの山小屋に宿泊中に体調不良になりました。そのあと、3000m以下の山小屋が3年続いたので、油断していたんですが......もしかして、高山病?  体を横にしているとますます酸素がまわりにくくなるので、ガンガンしている頭を抱えつつ起きだして大広間に向かいます。そこで座ってじっとしていると、今度はちょっと動いただけで、気持ち悪い。とりあえず水分をとりつつ、楽にできるだけの格好にはしていたんだけど、いっこうに治りません。山小屋のお兄さんが衣服をふるめると楽になりますよっと声をかけてくれます。ですよねーと思いながら、どうしようかと悩んでいると、友人登場。心配して起きてきてくれたみたい。

 トイレに行ってくるねっといって外に行った友人ですが、その後帰ってくるのがかなり遅かった。星がきれいだったよーと教えてくれたんですが、どうも後で話しを聞いていたら、宿の格好いいお兄さんをナンパしていたそうです。^^; 本人は、違うと力説してましたが。(笑) 星がきれいだの、流れ星が多いだの、宿ではお風呂があんまり入れないだの、いろいろお話をしていたようなので、あれはナンパだと思います。^^v

 友達がそんなことをしている頃、私はかなりギブアップ状態で、真剣に山頂まで行くかどうかを悩んでいました。7合目で高山病になったとしても、吉田口ルートは登山道と下山道が分かれているので、8合目の白雲荘まで登って、そこから下山するのが最適ルートかなっと思ったり、そんな感じ?

 東洋館から山頂を目指すなら23時には起きて、23時半~24時の間には出発したいところだけど、リタイヤするなら、翌朝の6時に起きて、6時半~7時の間で登り始めれば問題なし。さて、何時に起きたものか。友達はナンパするぐらい元気だから、私の体調でリタイアするのはやだなーと思っていたんだけど......ここは自己責任。リタイヤを決めて、まずは体調を整えるため、スパッツをぬぎにトイレにいきました。空を見上げたら星がきれいだったけど、超体調が悪かったので堪能することもなく、ベッドに戻ります。

宿出発~8合目 

 23:02にメールを受信。リタイヤする気まんまんだったので、朝6時に起きるつもりで友達にも断っていたんですが、携帯の着信音に反応し、起きました。でも、あれ?

体調ばっちりじゃない? 

 頭痛くないし、気持ちの悪さもなくなってる。......っていうか、リタイヤを決めた20時から、約2時間どうやら熟睡できていたらしく、思った以上に体が休まったみたい。そして何より、きつかったスパッツを脱いだために血行が良くなり、回復? ......もしかしてあの頭痛は、単なる血行不良? 高度下がってないのに、高山病だと思っていた病状が改善^^;

 がさごそしてたら友達も起きてきて、「なんか行けそう」というと、びっくりした様子だったけど、やはりうれしそうに見えた。せっかくだし、この体調なら行ける! まあ、目覚めたきっかけのメールが、富士山の天気はいいみたいだよ、がんばってねみたいな文面で、それに励まされたのもあるんだけど、ここはがんばるところだと悟った私は、山頂を目指すことにしました。

 あくまで登山は自己責任、やばいと思ったらいさぎよくあきらめないなら登らないほうがいいかなっと思うほど、富士山といえど辛いのは確か。いつもより、かなり気合を入れて、心構えを入れます。リタイアかなって思って、リタイアしなかったのは、今年がはじめてです! 23時にツアーの人たちが一斉におき始めたので、やりすごすため30分遅らせることにしました。23:30に起きて、24時出発です。

8合目~9合目 

 岩場をすぎても、急斜面の砂礫ですので、足場は悪い。3000m超えで空気も薄い。でも、ここはさすがに慣れたもんで、たんたんとしたペースで登ります。途中初心者ツアーのガイドさんらしき人が、「いいペースですね」と声をかけてくれて、ちょっと嬉しくなる。よかった大丈夫なんだ、これで。思わぬ見知らぬガイドさんの心遣いに感謝しながら、てくてくペースを刻んでいきました。休憩ペースがさすがに多くなったけど、なるべく一定のペースで行きました。なんか、白雲荘の前後の道が去年で微妙に違う気がしたのが印象的です。砂礫が崩れたのかな? 今回の登山では、ちらほらと記憶とは違う道の感じが多く、山は生きているんだなっと感じつつ登ります。

 去年の反省も込め、そしていつもより遅い時期にきていることも踏まえ、元祖室あたりでフリースを着込むことにしました。去年は9合目の渋滞にはまったときに寒さで死にそうだったのでその回避策だったんですが、これが意外に功を奏していい仕事をしてくれました。8月後半は寒いんですね。歩いているときはいいんだけど、ちょっと止まっただけですごく寒く感じたので、半袖+長袖+フリース+レインウェアでちょうどよかったです。

 今年は星空を十分に観察してから宿を出発したので、夏の星空を堪能できました。東京のにごった空しか知らないので、夏に星空を見ることなんてそうそうないんだけど、無数の星を見たのは、すごく久しぶりでした。登っていけば登るだけ真夜中と呼ばれる時間になるので、夏なのにオリオン座とか見えてへんな感じもしましたが。夏の大三角のみならず、冬の大三角まで見れるとは(笑) 写真を撮ってみたけどうまく写らなかったのが残念なところです。

9合目~頂上 

 ご来光渋滞は、9合目の鳥居前後からありました。思ったより渋滞は少なかったです。ツアーのガイドさんの話声が聞こえて、やはり今日は渋滞が少ないとのつぶやきを聞きました。でも、鳥居を過ぎて少し(でもないか、けっこう歩くと)岩場があります。この岩場を登り切って階段を上がれば山頂です。でも岩場がどうしても渋滞するんですよね。今年は友達となので、大人しく初心者ルートの左側の岩場を歩いていました。

 でもご来光時間はどんどん近づいてきます。渋滞を加味して、ご来光のちょっと前には山頂につけるかなっと思ったんですが、やばそうな気配です。白々と空が明けてきたんじゃないかって気がしてきます。で、天気もいいし、もったいないのでラストスパート。友達は私より体調もいいし、もともとの体力あるので、私が頑張れば行けるはず!

よっしゃあ、行くぜ、ラストスパート

 果敢に右側の岩場を行きました。後ろをみて、友達がついてきているのを確認。途中、「これ、やばいかな」と思うのは左に寄りました。去年の父とは違い、友達は素直に私が登ったルートで着いてくるような気がしたので、危険は避けてみました。^^;

 思えば、性格の似ている父と行った去年は、だいぶ楽して登ってたんだな。自分のことしか考えてなかったもん。 そんなこんなで右側をつっきって、白々と明け始めた空を眺めつつ、狛犬さんを超えました。ここまでくれば、階段を数段あがれば、やったね、山頂!

頂上    

 すごい勢いで階段を駆け上がり、ご来光が見えて、岩に寄りかかれる絶好の場所を見つけて、即効ザックを降ろします。ふう、軽い。でもって、空は何か白々のまま、まだ陽は昇ってない感じ♪ 携帯とデジカメを手に持ち、ご来光を待ち構えます。

  もうすぐかな......(5分経過) あれ、まだかな?(さらに5分経過) お日様は昇る気あんのか (T_T)(さらに5分経過)

 

ぎりぎり間に合ったと思ったら、けっこうご来光まで時間がありました。20分くらい待って、5年目にして念願だった、山頂でのご来光をみることができました。

お日様みえた!! 

 で、お日様をパシャパシャ写真に散々撮って、気が済んだらお土産あさり→暖をとるためのココア購入♪ あったかい。今年は自販機じゃなくて、お店で炭であっためてるココアにしました。だってこれなら森永ココア。去年みたいにあまったらしい缶ココアじゃないはずだ! でもココアはココアなので、一人で全部飲むのはきつそうなので、友達と半分こ。ココアは半分が美味しい。

  気分が良くなった私は、少しクライミング・ハイ(マラソンでいう、ランニング・ハイの登山版)状態にでもなっていたのか、どこまでも歩ける感じがして、火口を見たついでに友達に「あの上まで行く?」と一番近いお鉢巡りコースでもある「朝日岳」の鳥居を指差しました。あそこまでなら楽勝で行ける気がする。行きたい、行きたい。ちなみに富士山の山頂には8つの峰がありまして、朝日岳、伊豆岳、成就岳、浅間岳、三島岳、剣ヶ峰、白山岳、久須志岳があって、いわゆる富士山の最高峰が剣ヶ峰で3,776mなんですね。 せっかくだし、その峰の1つを制覇するかって思ったんっだんだけど、

無理

 と、私よりも体力のある友人(おそらく体力があるので、クライミング・ハイになっていなかったと思われる)の辛そうな一言にあきらめました。クライミング・ハイ気味なくらいハイテンションになったのは、今年がはじめてです。^^v

9合目~6合目付近

 

 今年はとにかく道が整備されているというか、やけにお金をかけて観光化してるよね、富士山も......って思いながら下ってたんですが、一箇所その思いがあらぬ心配を引き起こすことになりました。

 山頂からは「須走り口下山道」って表札を頼りに最初は降りるんです。途中から、須走りと吉田口が分岐するんだけど、まだ分岐してないはずなのに、案内板に須走り口しか書いてなくて、もう真っ青になりました。

 しかも道が半分陥没してて、「あれ、去年こんなとこあったっけ?」と見覚えがなかったから、さあ大変。まだ分岐じゃないのはわかりきってはいるんだけど、案内板がきちんとしていたから、余計に不安になっちゃった。

 だって、山頂からの案内、去年は「須走口下山道」としか書いてなかったのに、今年は「須走口下山道」の下にちゃんと「吉田口下山道」って書いてあったから安心しきっていたんだもん! 結局、次のジグザグ道をいったら、また「吉田口下山道」の案内をみつけ、分岐がもうすぐだっていう案内まで見つけて、事なきを得ましたが。^^; 

 ライミング・ハイ効果は高度を下げるにつれて薄くなり、やたらと今年はへたれて降りてきました。山頂では寒い寒いいって早く暖を取るために下がりたいと騒いだくせに、下がると今度は暑い暑いと太陽に文句をいい、単調な下山に退屈しないように友達が歌のしりとりをして帰ろうといったのに、

無理

 と一言だけ返して、もくもくと降りていくというありさま。^^; 

 ちょうどこのころ軽い頭痛がしてたんですよね。まあ、下がるにしたがって痛くなくなったので、こちらは完全に高山病だったのかもしれないけど。去年の登山靴紐を結わきなおさないでひざを痛めた以外は、人より下山が辛くないほうだったんだけど、今年はかなりキツク感じた下山でした。やっぱり治りきってなかったのかなぁー。

6合目付近~5合目 

 今回驚いたことはもう一つあって、トイレの料金がみんな200円になっていたことです。山小屋のトイレ料金はだいたい100円だったんですが、今年はいくとこどこも200円。値上げしたんですね。

 それが谷側の道の柵になったんだろうか? それとも山小屋のリニューアル資金になっていたんだろうか? 登山環境は年々よくなっているので、そんなのの維持費なんでしょうね。 そんな中唯一100円のままだったトイレがありまして、それが6合目付近の簡易トイレなんですが、思わぬ落とし穴がありました。

ここ、手洗いの水、ない。(゚∇゚ ;)え?

 そんなアクシデントもありましたが、たんたんと歩いて、とにかく5合目に到着。今年も無事、帰還です!

温泉 

 11時発の河口湖行きのバスに間に合いそうだったので、そこの行列に並んだまではよかったけど、いざバスがきたらみんな券を買わずに乗り込んでる。(゚∇゚ ;)ええ? この行列、券を買う列じゃなかったの? あわてて、窓口へ駆け寄り、切符を買います。まあ、無事に買えたので、よしとしよう。窓口からずっと行列だったから切符を買う列とばかり思っていたよ。 で、バスに乗り込んだら、河口湖駅に着くと、そのまま

ふじやま温泉行きの無料バス 

 になるということで、行列にへこたれないでこのバスに乗ってよかったと、しみじみと感動していたら、ほどなくふじやま温泉に到着。素敵です、無料って♪

 そしてここからダッシュ。バスを1本早いのに変更したかったので、先にやっちゃおうかと思ったら、結局今年も変更はできずじまい。なんか、ネットで買うと、新宿の窓口じゃないと変更できないみたいなパラドクスなことをいわれ、脱力してふじやま温泉に戻りました。新宿に戻りたいのに、新宿の窓口で変更しろって......なんて素敵なパラドクス。空間、ゆがんでるね。^^b 

 脱力しつつ戻って、友達が受付を済ませてくれていたので、ロッカーに入りきらないザックは入口で預け、ロッカーの鍵をもらっていざ更衣室へ。ロッカーに荷物を置いて、館内着に着替えて鍵を閉める。お財布もしまう。中は全部もらった鍵の番号ですべて清算するので、手ぶらでOK。温泉+館内着+バスタオル+タオル付きで平日1500円なり。

 ここは勝手しったる、去年使った温泉。 女二人、ふやけるほど温泉に浸かりました。長めのお風呂→お昼ごはん→露天浸かりにもう一度→お土産散策→4階の女性専用のリラックスルームでのんびり。 そんなことをしていたら、4時間はあろうかという温泉滞在時間も残りわずかとなり、バスが振り返られなかったからこそ満喫できた眺めのリラックスタイムに別れを告げてバス停に向かいました。

バス停~東京 

 去年は事故渋滞に巻き込まれて大変だったけど、今年はそんなこともなく順調に帰途へ。帰りはびゅうバスなので、一箇所PAで休憩もあり、適度にのんびり過ごせました。朝は富士急だったけど、びゅうって丁寧なのね、乗務員の態度。たまたま運転手さんがいい人だったのかもしれないけど。

 ほぼ定刻どおり東京駅につき、さくっと夕食を食べてそうそうに友達とは別れ、一路自宅へと戻る、去年と比べると穏やかな帰途となりました。でも自宅に着いたときはすごく疲れが出ていて、結局そのままバタンキュー。洗濯も後片付けもできず、そのままむさぼるように眠りを堪能しました。

後日談

 富士山翌日、翌々日も外出予定が入っていたハードな週末は今回が初めてだったんですが、思ったより筋肉痛がなかったので、なんなくクリアできました。下山時のあのへたれ具合からいくと筋肉痛もひどかろうと思ったんだけど、どうしたのかしら? 眺めの温泉リラックスがよかったのか、下山時のへたれ度合いは高山病のせいだったのか、帰ったあとバタンキューして死んだふりをしたのがよかったのか......理由はわかりません。

 もちろん立ち上がるときの痛みはあるからぎこちない動きではあったけど、例年よりずっと軽い気がします。そして月曜、元気に出勤。はじめてのご来光の写真を持って、元気に会社に出勤しました!

●予算
  • 高速バス:3,140(往復:びゅう 東京~河口湖)
  • 登山バス:2,000(往復:富士急 河口湖~5合目)
  • 宿 泊 代:7,350(鎌岩館:1泊2色)
  • 温  泉:1,500(ふじやま温泉)
   必要経費:13,990  これに、有料のトイレチップ代とお土産代♪
2009/8/6(木)~8/7(金) 天気:雲ってるか雨(T_T)

東京出発~5合目   

トイレ付きのバスをご指名の父。で、今回は、初手配旅行で、がんばってトイレ付きのバスを探してみました。トイレが近い人がいない場合は、新宿~5合目まで東京駅八重洲南口にJRバスの乗り場があります。そこからバスに乗り、一路河口湖へ。御殿場のアウトレットや富士急ハイランドに行く人が使うバスなので、登山スタイルの私たちたちは、はっきりいって浮いてました。^^; みんなやっぱり新宿からの直通バス使うのね。

 高速が途中込んでしまいました。トイレの問題はオールクリアですが、びゅうバスの怖いところは「接続」です。河口湖で登山バスに乗り換えないといけません。乗り換え時間を50分くらいとってあったんですが......間に合いませんでした。くそお、次のバスは1時間後だ。仕方ないので河口湖駅でお昼ご飯。正直あまりおいしくなったです。^^; 駅でっぱっと食べるんじゃなく、もうちょっと外に目を向けるべきだったかもしれません。

 ちなみに天気は曇り。富士山の欠片も見えない。河口湖で登山バスのチケットを買い(駅の左側に売り場がある。乗り口から一番遠いところです。往復割引だと2000円ですが、片道だと1500円します。ぜひ、ここで往復チケットを買いましょう。

 やっとこさバスが来て乗り込みます。途中地面が濡れていました。でもあまり、物事を深く考えない、父と娘。

「よかったねー。さっきのバスに乗ってたら、向こうについたときに雨だったかもよ」

 なんてお気楽に話しながら、1時間弱のバスに揺られ、5合目に向かうのでした。

5合目

 着いたときは、今にも振り出しそうな雲行き。さっさと歩き出したいですが、もう2300m超えていますので、そうもいきません。最低1時間は体をならさないと高山病になりやすくなってしまいます。

 お土産を最初に物色し、裏にある神社に参拝し登山の無事を祈願。そして、レストハウス3階の博物館があるスペースのわきで、荷物を整理。ツアーで来ると、このレストハウスの3階とかで荷物の整理とかしていたので、こわごわ上がっていきました。おばちゃんが見張っているのは......たぶん、荷物の番をしてるんだろうな。びくつきながら、横でさっさと荷物をさくっと直す。

  さて......と思って下にいけば、ざぁーと大雨でした。ふたたび3階に行き、あわててレインスーツを着込みます。はじめてです。5合目のスタート時点からレインスーツ着たの。すっげえ強力な雨男の父と、その遺伝子をかわいそうにも受け継いでしまった娘ですから、たぶんあの日の雨は私たち親子のせいです。そのほかの登山者のみなさま、ごめんなさい。(T_T) 晴れ女の母が一緒にいれば、きっと天気はよかったと思います。

  雨がちょっと弱くなったころ、やっとこさ1時間経過。やっぱりこの1時間は昼食にあてるのがあるべき姿だ。長かった、1時間。なんて思っていると、父はさっさと上り始めようとします。まて、準備運動くらいしろ、元山男。本当にこの人は昔、山に登っていたんだろうか......。とりあえず、屈伸とか足まわりを中心にストレッチ。ストレッチはちゃんとやりましょう。足は骨折しようが何しようが、その足で登って降りなくてはいけません。 

5合目~6合目

 入り口をくぐると大きな雨のお池がお出迎え♪ どんだけの大雨だよ。とか思って、はじめてのことに驚いていると、今度は裸馬が走ってきます。河口湖は5合目~7合目、実は馬でも登れます。すげえお高いのですが、足腰の悪い方にとってはいいかもしれません。でも、白いどさんこみたいながっしりした馬が暴れて走ってます。......怖いです。冗談なく死人が出ます。あとから兄さんが駆け足で走ってきたけど......はじめて見た光景です。ちらりと、今年の登山は波乱に満ちたものになりそうな予感がしました。

「おれはゆっくり歩くからな」

 と娘を安心させていたわりには(私のペースはすごくゆっくりなので)、父はマイペースにペースを刻み、てくてく進んでいきます。途中休憩はあまり取らず、まわりの風景も雨であんまり楽しめず、本当にたんたんと進む。......でも一番らくに歩けました。4回目の登山ですが、あまりはしゃがず、雨もしくは曇りの状態は汗もかかず、途中水やおやつ補給のためにちょっと休むというペースは、登りやすかもしれない。なんて思いました。でも、父さん、ちょっとペース速いよ。途中であったツアーのペースが今までの私のペースだから、はるかかなたに離れたくらいのペース。通常45分くらいかかる「お中道」を、ツアーだと1時間強かけるんだけど、45分で制覇! 6合目の吉田口合流までは、お中道というトレッキングコースみたいなところを歩きます。距離がけっこうあり、最初、ここだけでもキツイんです。2300mでも呼吸は苦しいし。

 口をすぼめて長く息をはく、息を吸うのはあまり意識しないでいい、両手はだらんと、足をだらだらと歩く。ツアーで教えてもらった歩き方ができるとこの先、高度が上がっても楽なんだそうです。だから6合目までのトレッキングコースはいつも、呼吸法の練習と思って長い距離を歩きます。

 6合目付近はいつもどんなときでも水蒸気に囲まれたイメージがあります。4回登って4回とも、吉田口と合流するところはいつもそんな感じです。でも今回は、けっこうな強力な雨も一緒にやってきました。6合目には安全センターがあるんですが、いつもおっちゃんが地図を渡してくれるのに、今年はいなかった。すごい雨だからな......そりゃあ配るはずもないか。トイレがあるので、ここでちょっと長めの休憩。次のトイレは、7合目の各山小屋までありません。

6合目~7合目

 6合目からは整備された登山道が続きます。吉田口からならまっすぐ、河口湖口からなら右手方向に登りが次の順路。ジグザグにひたすら登って行きます。

 ツアーのガイドさんがいうには、「なるべく段差がないところ」を登っていくのがいいそうです。さすが富士山は高いんだなっと思えるんですよね、ここまでくると。けっこう急ですから、坂が。まあ、7合目とか8合目とか9合目とかいくと、もっと急になるところがあるんですが、最初の登山のときもだし、4回目の今だって、このあたり普段活躍していなかった太ももが疲れてくるんだ。^^; うん、トレッキングじゃないな、これは。登山だ。って思えます。

 毎年、友達とふざけて登っているので(天気もよかったから暑かったし)、6合目のこの太もも泣かせのジグザグ道もけっこうツライ記憶があったんですが、しゃべらずにてくてくマイペースに登ると楽なこと。天気も曇りで余計な体力を使わないし。お互い無口な父と娘なので、静かに登って行きます。似てるのよね、こういうとこ。母か姉がいないと、お互い困ってしまう似たもの同士なので。^^;

 ちなみにこのあたりから、山中湖だの河口湖だの、なんか湖が見えてきます。山中湖だったかな? 標高も高くなって、5合目~6合目のトレッキングコースはまだ森の中を歩いている感じがあるんだけど、6合目~は、山に登ってる感じの風景です。森林限界を超えて、砂利だけになるしね。天気がよければ、ちょっと休憩して、じっくりまわりの景色を楽しみたいところです。

7合目~宿到着

 ......で、てくてくマイペースだと早く登れてしまうようで、早くも7合目に突入です。ジグザグ道が終わり、岩場がはじまるのが7合目スタートの合図。見上げればすぐ近くにもう山小屋があります。5分も歩けばすぐ着いちゃいます。でも7合目の岩場はみんなペースが遅くなるのか、さっきまで人が少なかったのに、岩場に入るとすぐ渋滞に巻き込まれてしまいます。これが週末の登山なら、岩場はいつも大渋滞。今回は平日だからこんなものですみましたが......。

 この岩場は8合目の蓬莱館という山小屋まで続きます。できれば明るいうちに制覇したい場所ですが、今回の宿は7合目の下のほうの山小屋なのでそうもいきません。1日目の工程としては楽なんですが、2日目がツライのが7合目の山小屋宿泊です。

 花小屋、日の出館。山小屋はすぐ来ます。体力がない人でも、東洋館あたりまでなら楽勝で登れます。はじめての登山で8合目の白雲荘まで一気に登ったときも、東洋館までは楽勝でした。今回は鎌岩館なので、日の出館と東洋館の真ん中あたりの山小屋なので、そんなにつらくありません。途中で一箇所妙に虫が出没するところがあります。そこさえやりすごせば、ぜんぜん楽勝♪ あっという間に7合目の救護所に着き、その隣が今回のお宿、鎌岩館です。

 ここははじめて泊まります。6月中旬にあわてて山小屋の予約を取ろうとしたら、もうここしか空いていませんでした。はじめての登山の人がいるときは東洋館くらいの高度まで稼ぎたいけど仕方ない。でもここ、宿泊するとトイレは最初の1回のみでいい。ちょっとうれしい。しかも女の子にとってうれしかったのはトイレに予備のパットがあったこと。整理中に登る人はいないと思うけど当たっちゃうかもしれないから、これはうれしい配慮。あんまり見た覚えがなかったからちょっと感動。ご飯もカレーじゃなくてハンバーグだったし。はじめてカレー以外食べたかも。1か所しかないけど、着替える部屋っていうのもはじめてだったし。ツアーじゃ無理だけど個人で来れば、週末はずせば、使えそう、この着替え部屋。なんて思いながらはじめてづくしは続きます。

 寝る場所もシェラフというのもはじめてでした。ふとんもあったけど、白雲荘も日の出館も毛布に布団だったから、ちょっと驚きました。14:30にのぼりはじめ、17:00には到着。18時にご飯を食べ、仮眠という段取りですが、まだ寝れないので、夕食後ちょっと外に出ました。雨は上がり、曇ってはいるけど、空は明るい。父と「きれいだねー雲海」なんていいながら家で待つ母に電話。auですが、ちゃんと通じました。5合目のレストハウスあたりは電波悪いんですが7合目は大丈夫みたい。無事宿に着いた報告をし、仮眠に戻りました。......ま、神経質なんで眠れたことなんて一度もないんだけどね。^^;

宿出発~8合目

 案の定一睡もできず、23時前に起きました。みんな23時に起きるようなので、ちょっと早く起きました。っていうか、早く目が覚めた父(熟睡してた、うらやましい)と、寝るフリにあきて星空をちょくちょく見に行っていた娘なので、待ちきれず起きちゃいました。でも正解。混む前に準備ができて出発できたので、ちょっとはやめ行動はいいかもしれません。

 23時ちょいすぎには出発です。星空がきれいで天気はよさそうです。ランプを装備して、さあ出発。人はちらほらいるけど渋滞もなく、自分のペースでわりと進めました。ひたすら岩場ですが、まあしばらくすると目も慣れてくるし、何だかんだで人がいて、その人たちがみんなヘッドランプしているので思ったよりも明るいので、足元は大丈夫。

 山小屋のトイレは山小屋ごとにキレイさが違います。東洋館が私は一番オススメのきれいなトイレ。なんて父に紹介しながら、7合目を登りきり、いよいよ8合目。岩場は淡々と続きます。

8合目~9合目

 蓬莱館をすぎればこっちのもの。山場はさらば。でも、ここはもう3000m超え。傾斜もきつくなっています。足元は砂礫にかわります。早い話、足場も悪く、急な傾斜に太ももの悲鳴は6合目の比じゃないし、何より息が切れてくる。ジグザグしてる砂礫を、ジグ・ザグの折り変えごとに休みたい衝動に駆られます。でもマイペースを旨とする父はそれを許してはくれず、ひたすら同じペースでジグ・ザグを休みなく進みます。

 毎年、ここはけっこうキツイんですが、今年は楽でした。やっぱり一定ペースで刻むのっていいみたいです。父のおかげで今年はかなり楽に登っています。けっこう遠かった記憶のある白雲荘までの道のりはかなり短く感じる道のりになっていました。マイペースって素敵♪

 白雲荘は下山道にも近いので、リタイヤするときには実に便利な山小屋です。宿の前のスペースも一番広く、ツアーのトイレ待ちの行列だの何だの、「こんなに人っていたのね!」と思えること請け合いです。だいたいこのあたりから、人が急に混みます。でもそのすぐ上の元祖室はトイレがガラガラだったので、白雲荘のトイレはツアーでごったがえしているので、トイレ休憩にはオススメしません。ここは、景色の確認が一番最適です。というのは、案内板があるんです、ここ。この山は何だよ、みたいな感じで。

 「山中湖かねー」なんていい加減に思っていた湖も「河口湖」だったことが判明するくらい、地理に疎い私には力強い味方です。ちょうど河口湖のところがすごくきれいに晴れていたんですよ。夜景がすごくきれいだったんです。

 8合目~がすごく長く感じるのは名称のせいだと思います。8合目のあとに9合目が来るかと思いきや、「8合5尺って何じゃい!」って感じです。もうどうでもいいよと思いながら、ひたすらてくてくあがります。人はどんどん現れてきます。

 「荷物預かります」という看板も出てきます。富士一館です。2度目の登山のときに荷物を預けましたが、下山時にわき道を通って荷物を取りに行く必要があります。ガイドさんがいない今、その道に気づける勇気がなくスルー。荷物は持っていくよ。

 そのうち、江戸屋に到着。ここは須走口との合流です。左に見えるのが須走口から登ってくる人。まっすぐ(右側)に行けば頂上までの道。ここまでくると下山道もわかるんですが、「おうおう、光があがってくるわ」ってな感じ? ツアーで7合目とか比較的低い位置の山小屋で止まった週末登山は、だいたい最後は渋滞に巻き込まれ、途中から下山道を登ることになるらしい。たぶんその口のみなさんでしょう。私は下山道から登ったことはありませんが、けっこうツライらしいです。友達がいうには。

 さて最後の山小屋はご来光館です。ここでトイレにいかないと、山頂にはトイレがありません。(本当は、吉田口側と富士宮口側の2箇所にあるらしいんですが、かなり汚いためツアー参加時に案内してくれなかったので、よっぽどなんだと思います) 最後のトイレなのに全然混んでなくて、ラッキー♪ ただ最初トイレに気づかず先に進んで、あわてて引き返しました。山小屋が見えたらすぐ右の小屋に向かいましょう、それがトイレです。左に行くと頂上に行っちゃいます。

9合目~頂上

 さて最後の山小屋を後にひたすら頂上に向かって歩き出すと、渋滞の度合いがかなりひどくなります。ちょっと歩いただけでとまっちゃう。そのうち、全然動かなくなる。やば、渋滞だ。

 9合5尺の鳥居に着いたころにはぜんぜん動きません。動いているうちは暖かいのでいいのですが、とまると寒さが厳しいです。思えば、江戸屋かご来光館のとこでフリースを着込めばよかった。寒さで風邪をひきそうにはなるし、おなかが冷えて痛くなるし、さっきトイレにいったのにまた行きたくなるし......散々でした。

 半袖+長袖+レインウェアでちょうどよかったけど(渋滞がなければ暑いくらいだったし)、止まると+フリースが必需品。雨まで降ってきたからよけいかもしれない。体は冷える、ここ山の上、風が冷たい、天気もまっくろ雲がまっすぐこっちにやってくる、でもってとどめの雨の降り出し。

 そのうち渋滞の原因が明らかになりました。この先岩場があるそうです。ツアーのガイドさんらしきお兄さんが声を張り上げて「二列に並んでください! 個人の人や上級者は右に並んだください。この先右側は登れそうにないように見えますがちゃんと登れます」とのこと。

 父がどうする? ってふうにこちらを見ます。ツアーじゃないし個人だし。父は元山男。私も富士山4回目。まあ、初心者じゃない、二人とも。ということで、寒さに絶好調におなかがいたくなった娘は決心します。OK、右だ!

 今までの渋滞は何だったんだろうというくらいスムーズに右側は進みます。ただし、「え、これほんとに登れるの!」という道でしたが。^^; さすがに父はさっさかいってたけど、1、2箇所、どうしても「私、無理」と思えるところだけいったん左の列に入れてもらいそこをやりすごしたら、果敢に右側に挑みました。父はずっと右側です。久しぶりに父を尊敬しました。いやーほんと、久しぶり。

 このころになると私の頭の中は「風邪ひくな、これ絶対」というフレーズのみ。雨は強くなっていたし、動いて少し暖かくはなってきたけど、風が冷たしし......なんて感じ。とどめはご来光予定時間の4:40を過ぎたというのに山頂につけなかったし、お日様なんか絶対出てこないというこの雨の降り方。気持ちもなえます。でも、上を行く子供たちの「ヤッホー」という元気な声に、ちょっと励まされました。声からいって10歳くらい? 絶対小学生と思える声なので、全然元気です。おお、お姉さんもがんばるよ! ちらほらと近くの大人が「ヤッホー」と返し、ひたすらみんな黙々と歩いていきました。

 そして岩場をぬけるとうそのような快適さ。渋滞解消。スムーズに動きます。本当に岩場が渋滞の原因だったみたいです。9合5尺の鳥居から山頂までは、渋滞につかまると本当に長く厳しい道のりになります。高度もありますしね!

 それでも、最後の階段を上がっていけば、

やったぜ! 山頂!!

頂上

    

すごい勢いで階段を駆け上がり、山頂の社も売店にも目もくれず、ベンチのわきに座り込む。ううっ、おなか痛い。父は全然へっちゃらなようで何か飲むかと聞いてきます。とりあえずあったかいココアを頼み、400円もする自販機ココアを飲みましたが......う、これ甘すぎ。半分も飲めませんでした。ち、200円分損した。父は400円の水を買い、高いなーなんていってます。元気です。私のおなかが弱いのは父の遺伝だと思っていましたが(父も胃腸が弱い人)どうやら違うみたいです。

 フリースを1枚着込んでも全然寒くて、あわてて2枚目を着込む。と、あれ? あったかい。2年前頂上に着いたときも寒さに震えていて、そのときフリースは1枚しかなく「あともう一枚もってくればよかった!」という気持ちが今年生きました。あのユニクロフリースを余分に持っていなければ私の頂上復活はなかった!

 フリース2枚で息を吹き返し、元気になってお土産なんかも買い出す。写真とろっかなんて、写真も撮りだす。私、胃腸弱いほうなんだよね? って思いつつ富士山頂上を目指す方はぜひフリースを2枚ご持参ください。1枚では用を成しません。^^;

 頂上に着いて30分くらいは寒さにこごえうずくまり、5分で買い物。5:10くらいに到着してたので、そろそろ降りるか? と父がいいます。そうだねーとかいいながら、名残惜しく空を見ます。少しは太陽出てもいいじゃん。

 そこで晴れ男の甥っ子の写真を空に掲げてみました。お天気は壊滅的だと思っていたので、姉に甥っ子パワーを頂戴と頼んだら写真がやってきたのです♪ 甥っ子の写真を空に掲げた瞬間! なんということでしょう、急に空が明るくなってきました!!

  --うわあ、こんなことってあるんだ! 甥っ子を富士山好きに英才教育をほどこして、10年後に来ようっと♪

 過去2回の頂上登頂時は曇ってばかりなのでこの先ずっと登頂しても太陽さんとは会えないような気がするので、甥っ子パワーにすがろうかと思います。

 最後に火山口はこっちだよっと父を案内しましたが、まだまだ曇っていたので、真っ白で何も見えません。危ないのでさっさと後にしました。お鉢めぐりコースの道を二人して見、「吉田口から登って、お鉢めぐりして、須走口から降りて......旅館についてから卓球しちゃった♪」と自慢する母の顔を思い出す。

「こんなに疲れてるのにお鉢めぐりなんて無理だね」

 なんて父と娘は語ります。

 なんとなく母のすごさを感じながら、今度は「登りよりもツライ」と言われている下山に入ることになりました。

9合目~6合目付近

 須走口・吉田口・河口湖口は途中まで下山道が同じです。ですので、途中まで、「須走口下山道」という文字が道順になります。

 下山道はひたすら砂礫の道をジグザグに下っていきます。山小屋の商品を運搬するブルドーザがたまにやってくる、下山する人とブルドーザのための道です。今年は一度も会いませんでしたが、去年はすれちがったことがあります。

 足元は砂礫。急なくだり坂。景色を楽しんで降りないと、単調な道なのでけっこうツライです。もともと無口な親子なので、もくもくと下ります。ペースも父は早いので、私はがんばって着いていく感じ。

 それでも途中、またちょっと明るくなってきて、もう一回甥っ子効果だ! と思って写真を空に掲げたら、

 なんということでしょう! 太陽が顔を出しました!!

 すごいよ、甥っ子! 君は究極だ!  

 今回は太陽を見れないと思ったのに見れました! 写真を送ってもらってよかった。ありがとうお姉ちゃん!

 父もうれしいのか携帯で太陽を写していました。私は、写真を写してる父と太陽を写して、姉用の報告メールに使うつもりです。ただまだおなかがなんとなく痛いのと、朝早い時間なのでメールはせずに写真だけ撮りました。

 1時間ほどすると9合目江戸屋に着きます。ここで久しぶりのトイレ。でも、ここ200円もするくせに、金の払えんやつは入るなとばかりに、ディズニーランドの入り口みたいな、がちゃっと一人が入るとまわるタイプの入り口でした。今までのトイレは野菜の無人販売みたいな、人の良心を信じるタイプのやつでしたが......ちょっと気持ちかなしくなりました。無人販売タイプで、かつ、ちゃん登山者はお金を払うのが一番素敵だと思うな。

 で、ひたすら歩く。天気はとりあえず曇りだけどちょっとは明るい。ここでトラブル発生。ひざが痛くなりました。はじめてです。4回も下山してますが過去3回、ひざは全然トラブルなかったんですが、今年はじめて痛みを覚えました。原因は靴紐です。山頂でいつも、きつめに靴を結わきなおすんですが、今年はおなかの痛さで忘れてしまって、登りようのちょっとゆるめの結び方で降りてきちゃったんです! あとはスピードかな。3回ともにギブアップした友達とともに降りてきたので、自分のペースよりももっとゆっくりなペースで降りてきたので、ひざにはまったく影響なかったのに、今年は自分よりもハイペースだったしね。でも、靴の紐を 結わきなおしたら、ひざの痛みはひいてきたので、ペース配分というより、紐の問題だったようです。下山はきつく縛る。もう忘れません。

 須走口・吉田口の下山道の分岐は、8合目江戸屋さんの近くだったはずなので、まずはそこに意識を集中。間違って降りたら大変です。でも見過ごすこともない大きな看板に、左にそれて吉田口下山道へと無事分岐。

 あとは一本道なので安心して下ります。でも、天気が回復したのはいいんだけど、黄色のレインウエアを着ているとと、暑いのもあるんだけど......それよりも怖いのは「アブ」。こいつがぶんぶん近くに来るんです! アブに刺されたことがあるので恐怖が先行し、この先雨が降るかもと思いつつもそっこうレインウエアを脱ぎ捨てる。おかげで散々な目に遭ったけど、アブ怖い。なんかアブ危険エリアがありました。8合目~7合目を下ってるあたりかなー? 天気は比較的そのときはよく、毎年、いつも同じようなところでレインウェアを脱いでいるような気がします。

 7合目と6合目の間にある簡易トイレのところも毎年晴れているような気がするなあ。今年の雨降り模様でも、このあたりを下ってるときはかなり明るかったし、レインウエア脱いでも寒くなかったし。いつも晴れてるのかな、ここらへんて。

6合目付近~5合目

 でもトイレを過ぎてから、6合目の安全センター合流までの道のりが、意外に長いんです。ぐるっと遠回りするようなイメージで、下って登っていうのがある道のりになります。それまではひたすら下りっぱなしです。植生も戻ってきて、ああ下ってきてるんだなって思うけど、毎年、ここを歩いていると、距離感を感じます。いつものジグザグ下山道が終わって、もうすぐだって思うからこそ、その距離感を感じるのかもしれませんが。

 お中道みたいな感じの道が続くんですが、ここはいつも曇っているような気がします。今回のような天気だと雨です。(T_T) ジグザグ下山道が終わって、6合目の安全センターまでは、天気がよくても急に雲がわいて雨が降り出すような予感がします。っていうか、安全センターの付近っていつもガスがある感じ? 曇ってますから。

 案の定今回も突然の振り出しに遭いました。あわててレインウェアを着ます。ち、アブさえいなきゃ、あのままレインウェアだったのに。さすがにズボンまではけないので、上をざっくりはおる感じです。おかげで足元びしょびしょ。

 それでも見慣れた安全センターの前を通過すればあと遅くとも1時間! 通常なら45分でレストハウスまで戻れます。また雨に濡れて寒くなっていたので、ひたすら歩き続け、途中休憩もなしにマイペースにてくてく行ったので、45分でレストハウス前に到着!

 お土産買って、バス亭にならべばもう帰る気満々。レストハウス前の広場でソフトクリームなんて食べちゃうくらいは復活しました。5合目までの道のりも前半は雨だったけど、後半は天気も回復していたし、なにより無事降りてきたという安堵感かもしれません。

 一番笑っちゃったのが、私と父が帰りの登山バスに乗り込んだ瞬間、ものすごく天気がよくなったことです。太陽がさんさんと輝いていました。やっぱり私たち親子のせいだったのね、この天気は。

 笑っちゃいけないけど、同じ行程で登ったみなさんに何となく申し訳ないような気がしました。でも、もしかしたら同じように、雨男、雨女さんたちがたくさん集まっちゃったのかしら......なんて思いながら。

温泉

 河口湖までバスで降り、そこからタクシーでふじやま温泉へ。バスもありますが、どこから乗るのかいつくるのかを調べるほど元気がなく、近いのでタクシーです。スポンサーがいると心もぐっと広くなります。友達とだったらまずバス調べてますから。(笑)

 登山客も利用するらしく受け付けで、ロッカーに入りきらない荷物は無料で預かってくれました。ザックとかは入らないので。受付して、鍵をもらいます。ロッカーに荷物を置いて、館内着に着替えて鍵を閉める。お財布もしまう。中は全部もらった鍵の番号ですべて清算するので、手ぶらでOK。温泉+館内着+バスタオル+タオル付きで平日1500円なり。

 お風呂も大きくたくさん種類もあります。露天風呂は気持ちよかった~。結局朝も昼もちゃんと食べてないから、温泉でふやけたあと遅い昼食......ブランチ? 父はお酒飲んでいい? とわざわざ聞いてくれます。とりあえず二合頼んだ時点で、追加はだめだといっておきました、お母さん!? 律儀だなー、わざわざ聞かないでいいと思うんだけど、娘に。^^; まあ、一人で歩けないくらい飲んだら見捨てて帰るけどね、私は。ここが母さんほど優しくない娘のなせる業です。

 ただ一点失敗したのが帰りのバスの時間。お鉢めぐりできそうなら......と思って17時台のバスを予約。でもお風呂10:30くらいには5合目に戻ってきて、お風呂でゆっくりふやけても15時には身支度完了しちゃう。バス、早いのに変えたいな。

 バスターミナルは温泉隣の富士急ハイランドのバス停です。JRバスも往復割引で買うため河口湖~東京で買っちゃってます。取り急ぎ、バス停で富士急ハイランドから乗ること+時間を早められるかを聞いてみる。と、ここは富士急管轄ということでJRバスの変更はできない!? え、そんなあ!!

 直接JRに電話してくださいといわれても、電話番号わからない。予約表に問い合わせ先なんて書いてない。焦ってるとお兄さんがJRに電話をかけてくれたんだけど、富士急ハイランドから乗ることはできるようになったけど、時間変更はやっぱりだめ。......タクシーに乗る前に河口湖駅でバスのチケット変更しておくべきだった。深く反省です。

バス停~東京

 2時間くらいバス停の停留所でつぶして、やっとこさバスが到着。そうしたら渋滞のアナウンスが......。ががーん。1本前のに振り替えできれば回避できた、できたてほやほやの事故渋滞とのこと。ああ、なんてこったい。

 まあ、トイレ付バスなので切羽詰ることもないかと思い直し乗っていたんですが、半端じゃない渋滞で......終電に間に合うんだろうか......と焦られるものでした。本来19時30には東京に着くはずだったのに、実際ついたのは23時すぎ。ざっと4時間は渋滞につかまった計算です。あまりのすごさに母に連絡。終電に間に合うといいわねーなんて会話をしつつ、席に戻る。

 車窓は赤ランプのみ。渋滞だからね。みんなブレーキ踏んでるし。赤ランプは一向に進まず、これは歩いたほうが早いのでは? と思えるカメさんスピードで自動車は動いて(止まって)おりました。^^; でも事故渋滞なので事故箇所を過ぎれば、高速料金を払った甲斐があるスピードに復活。何とか終電が動く時間でした。波乱に満ちた今回の登山の締めくくりにふさわしい突発的な出来事でした。

後日談

 富士山に登ったことがる人はご存知だと思いますが、帰ってきた翌日、ものすごい筋肉痛が襲います。去年は8合目でリタイアしたのでさほどひどい筋肉痛にはならなかったんですが、今回は頂上まで行ったので、久しぶりのダメージでした。ロボットになった、ぎこちない動き。座る動作が一番ツライです。

 土曜日は一日ロボットでした。でも友達と用事があったのでゆっくりもせずに、ロボットのまま出かけました。家についても山グッツの手入れをして、自分でいうのも何ですがよく動く一日でした。動いたほうが筋肉痛も楽なはずだし。

  でもその反動で日曜日はロボットは寝てばかり。メンテナンス中という張り紙とともにお昼ね三昧の一日。そして月曜、元気に出勤。でも筋肉痛はばっちり残ってる。あれ? ......もしかして歳?

●予算

  • ツアー料金:JTB サン&サン(1泊2食:日の出館宿泊・ゆったりプランツアー)
   必要経費:19000?  これに、有料のトイレチップ代とお土産代♪
 2008/7/19(土)~7/20(日) 天気:晴れてた?

 メンバー集め

 山歩きが好きな友人は、2年連続で高山病でひどい目にあっているので、さすがに3年目は誘えない。富士山は半端じゃなくキツイことを知っているだけに、あまり気乗りしない人を誘うわけにもいかない。
 で、お土産を渡したときに反応の良かった人を誘ってみました。^^v お、3人も連れた。ラッキー♪ だいたい、お土産を渡すと、ちらっと行ってみたいなーとか言っている人は何人がいるものです。まずはこういう人たちをターゲットにしました。ただ今回の3人は、前回の友人とは異なり、まったくの初心者。富士山が登山デビューという、すごい顔ぶれになります。
 で、のんびり勧誘をしていたもので、メンバー確定が6月すぎになってしまいました。気楽に申し込みをしたら、7月下旬の希望日は目当ての東洋館は満杯。まだ空きがあった日の出館で何とか取れました!? のんびりしすぎたみたいです!! でも、高山病に弱い人もいるかもしれないし、1日目楽勝、2日目がちょっとキツイかなっというコースでも、2日目は身体が慣れているかもしれないから、何とかなるっちょ。

 5合目までのバス移動

 去年とおなじ旅行会社のゆったりプラン。さすがに去年の超ゆったりプランはなく、ゆったりでも「ご来光ツアー」というものでした。ご来光ツアーは、どう転んでもゆったりじゃないような気もしましたが、バスの出発は、通常のご来光ツアーより1時間遅れの待ち合わせでした。1日目が低い山小屋のため、登りはじめる時間が遅くてもいいみたいですね。何となく、ゆったり気分が味わえます。
 いや予感がしたのは、この移動の最中。一人が、クーラーの寒さに凍えはじめたんです。そんなに寒いかな? 体調が特別悪いとか? まったくの素人で登れるかなーといっていた友人なので、ここでちらっと「高尾山あたりでよかったから、ちょっと登ってみたほうがよかったかな」と頭をかすめました。
 今回は、私自信も万全に体調を整えることができず、自分のペースを崩したら登頂はやばいかもってくらいギリギリの体調でした。だから弱気になるのかなーと思いつつ、何となく嫌な予感を抱えたまま、バスは5合目に到着です。

 5合目~6合目

 去年の超ゆったりプランよりはもちろん早い時間の出発ですので、お昼ころには5合目に到着しました。さくっとここでお昼ご飯を食べて、1時間休憩。3階の畳の部屋で荷物をまとめながら、「何で2リットルの水なんかもってきてるの!?」なんて、初心者3人の大荷物に頭を抱えながら、波乱に満ちた登山は開始されるのでありました。蛇足ながら、3人のザック、半端じゃなく重かったです。私のザックはあんなに軽いのに......。(T_T)500ノペットボトルニプラス2リットル オオスギダヨォ
 去年同様、広場で強力さんの説明を受ける。今度の強力さんは、経理の課長さんみたいな風情の人でした。3年、同じタイプのガイドはいませんでした。靴の履き方とかの伝授はなかったけど、実際に歩きはじめたら、歩き方の伝授が事細かに行われました。腕を下げてだらんとして、自分の足元を見て歩くとか......初心者でもイメージしやすい&習得しやすい説明で助かりました。さすがに私、そこまでフォローはできないので。まるっきり初心者だと、質問が全部私にきてしまうので、ガイドさんがいると心強いです。去年までは、高山病の友人のほうがベテランだったので。^^;
 もちろん今回も先頭をキープして、ばっちり説明を聞きながら歩いていたんですが、クーラーな彼女がやはり遅れはじめました。あと健脚2人組みは、初めてとは思えないへっちゃらぶりで、ハイペースに進みます。クーラーな彼女を励ましつつ、健脚2人は、もうちょっとペースを落としたほうがいいかもよっといいつつ、すでにもう差がではじめた4人グループなのでありました。去年までは2人だったので、グループになると、早い組・遅い組になるんだなっと改めて思いつつ歩いていました。

 6合目~7合目

 霧の立ち込める6合目に着いたころには、クーラーな彼女は息も絶え絶え。健脚2人組みはへっちゃら。一応大丈夫? と聞いてみたけど、強力さんが教えてくれた山での呼吸の仕方(口をすぼめて息を吐ききる。意識するのは吐くほう、吸うほうは自然にすえるから大丈夫)というのを完全にマスターしたそうで、全然苦しくないそうです。うらやましい順応性でした。
 私がかなり身体が弱く育っていたにもかかわらず(体育見学してたころもあったし)、はじめての富士山で8合目まではいけたので(しかも今回の宿までなら、超楽勝だった)、かるーく誘ったんですが、クーラーな彼女のへたりようにかなり後悔が募ってきました。......クーラーな彼女のペースが目に見えてひどくなったのが6合目に入ってからだったからです。
 お中道のハイキングコースの5合目~6合目とちがい、本格的な整備登山道の趣の6合目。普段使っていない太ももに、この急な上り坂はこたえます。やはり、ここが、初めての登山の最初のキツイ部分なのかもしれないです。6合目をどう登るかで、登頂とリタイア組が見分けられるんじゃないか? と今思えば......考えてしまいます。去年の私は6合目をキツイと思ったことはなかったけど、ギリギリの体力の今年はちょっとキツイ。クーラーな彼女はかなりのダメージ。そして健脚2人組みは、全然元気。^^; 
 去年までは、高山病の友人と私はペースが同じなのでペース配分って全然気にしてなかったんですが、今年のメンバーは、私よりも数段はやいペースの健脚2人組み、私よりも数段遅いクーラーな彼女。思えば自分のペースで歩いてない。......だから、キツク感じたのかもしれない。体力がそんなにない私は、まだ他人のペースに合わせてあげられるだけの余力はないのかもしれないなっと思いました。

 7合目~宿到着

 クーラーな彼女は息も絶え絶えに岩場を登っていましたが、健脚2人組みは岩場も何のその快適に進んでいきます。......この2人、本当に登山初めてなんだろうか? 私も本格的な山は3年前の富士山がはじめてだったけど、子供のころ(記憶にないが)に高尾山だの、どっかの山だの、親に連れられて登っていたはずなので本当のはじめてじゃないのかもしれないけど......この2人はきっと本当に初めてのはずなのに、超楽勝♪ 元々の体力がちがうんだなー。
 幸い今宵の宿は7合目の岩場に入れば、ほんとにすぐについてしまう場所にあるところなので、4人無事にたどりつけました。夕飯のカレーを食べたころには、クーラーな彼女もほぼ平常どおりに復活してました。まずは一安心です。私のほうもけろっとしていたので、問題なし。よかったよかった。あとの2人は心配など不要なくらい、今も元気です。
 カレーを食べた場所の机を片したかと思ったらそこに布団を敷き始めたときは驚きましたが、まあ、かなり満杯なので、こうしないと収容しきれないのかもしれないですね。とりあえず横になります。しばらくしてクーラーな彼女がいないことに気づいて、起き出して探してみたら、起きて......知らないおばちゃんと話してました。^^; おいおい、寝ろよ、君は特に。と思ったけど、高山病の気配濃厚だったので、しばらくつきあうことにしました。高山病は酸素が身体にいきわたらないから起こる症状で、寝ると呼吸が浅くなるから、高山病が出ていたりするとさらに悪化する要因になっちゃうんです。なら起きてたほうがいい。
 今回の宿も7合目の低い位置なので、ご来光ツアーといっても22時くらいには起き出して出発します。8合目の白雲荘のときは、1時に起き出して出発してたから、真夜中にたたき起こされるよりは、この時間のほうが......眠さという点では楽かもしれません。しばらくつきあったあと、身体を横にして休めて......で、10時、出発です。眠ってはいないけど、身体の疲れはとれました。

 宿出発~8合目・白雲荘

 真っ暗闇での岩場は、私も初めての体験。けっこう怖い。やっぱりここは明るいうちに登っておきたいなー。3000m超えると高山病が怖いから、3000m以下で、もうちょっと高い位置の宿(東洋館あたりがいいな)がやっぱりいいなーとか思いながら、ヘッドライトの明るさを頼りに歩きます。
 強力さんいわく、ランプは頭にかけず首にさげておいたほうがいい、そうです。頭だとしめつけて頭が痛くなるからだって。なるほどーと思いつつしばらく首にかけていたんだけど、どうもうまく足元を照らしてくれないので、結局頭に戻しちゃいました。ごめんなさい、強力さん!
 さて、岩場になると、6合目の比じゃないくらいクーラーな彼女のペースが落ちてきました。半端じゃない落ち方だったので、元々ペースの早い2人を先に行かせることにしました。この2人のペースは同じくらいみたいなので、自分たちのペースで登ったほうがつかれないかなっと思ったから。あとは、たぶんクーラーな彼女はリタイアだなっと思ったので、彼女のペースに3人あわせて、せっかく初めてきた2人が登頂できなかったら嫌だなーと思って。ペースを崩して、思った以上に6合目で疲れを自分が感じていたので、安全策。この決断が功を奏するといいのだけれど。
 岩場を過ぎたころになるとクーラーな彼女は、数歩歩くと長く休憩という状態でした。一番ビリ欠だったのでツアーの添乗員さんと一緒に登っていたんですが、このころには彼女のザックは添乗員さんが持っていました。やっぱり3000mって境界線なんですね。高山病がひどくなり、完全にリタイア決定って感じになったのは、3000m前後あたりからでした。それでも確実に一歩一歩進んでいくすごさに感服です。
 そして何とか白雲荘までたどり着きました。2時を少しすぎていたくらいかな? 宿代の1万円を払って、寝床に通されます。1年目にリタイア宣言のあとに移った、風とおしのいい部屋です。私も今回はここでリタイアすることになりました。あの高山病のすごさに、さすがに一人は残せない。去年の高山病の友人は、その子自身が看護師で知識もあるし、根性が並外れてある子だったけど、今回の彼女は高山病についての知識もないし、去年の彼女ほど強くない。......という心配な気持ち半分と、自分の体力との相談。ペースを崩してゆっくり登ったので、白雲荘到着が2時すぎ。去年の体力なら多少のハイペースで登ってもへっちゃらだけど、今年のぎりぎりの体力だと、自分のペースを崩したくない。となると、今の時間は微妙に遅すぎました。週末だし、ご来光渋滞もあるし......頂上までは絶対に行ける自信があるけど、頂上から8合目までの下りの分が、今、ペースを崩して登ったら......正直、自信がなかったからです。ツアーじゃなければゆっくりペースで登れるし、降りれるんだけど......と考えなかったといったらうそになるけど、トータル的に考えて、今回のリタイアは自分でも納得。先に行った2人には申し訳ないけど、リタイアに2人を巻き込まなくてよかったなっとここだけは安心。誘った本人がリタイアは、ちょっと格好がつかないが......しょうがないっしょ。
 8合目の白雲荘。とりあえず、auとソフトバンク同士の携帯連絡がつきました。携帯のバッテリがもうすぐ切れそうだったので、これが最後の連絡になりそうです。あとは、下山して5合目のバスターミナルでの再開を待つばかりです。

 白雲荘~下山 

 

そして朝。日の出でも見て帰りますかねーと思っていたら

 ......げ、おなか痛い  

去年頂上で感じたあの痛み。朝方の冷えに、今年もまたやられたのね、私!? 眠ってすっかり元気になったクーラーな彼女の心配をよそに、ひたすらおなかを抱える私。あったかい飲み物だ、それしかない! 暖を取れ、取るんだ、自分!? なんか、ふんだりけったりです。ま、日の出はキレイだったからいいけどさ。


 




それにしても、朝方の冷えにはとことん弱いみたいだから、来年以降は、冷え対策を考えないと......。  そしてもう一つ考えなくちゃいけなかったのが、下山開始時刻と、頂上組と合流するかしないか。クーラーな彼女の体調は良さそうだけど、高山病が再発したらペースダウンは必定。そして去年までのことを考えるに、6時に白雲荘出発くらいがゆったり降りれてらくかもしれない。かたや、頂上組との合流を考えると、7時くらいには8合目まで降りてこれるかなー? もうちょいかかるか......。ペースはその分早いスピードで降りることになる。高度が一気に下がると、高山病でやすいしなぁ......。そして一番のネックは、携帯電話。私の電話すでにバッテリー切れ。合流するなら、下山道で待ち伏せしかない。^^;


  • 教訓その1、携帯電話の予備バッテリーは用意しておこう。
  • 教訓その2、はぐれた場合の合流方法ははじめに決めておこう。
 で、まあ。6時出発を決めました。健脚2人組みにはガイドもいるし大丈夫だろう。せめて、下山はつらい思いをしないようにフォローしよう。淡々とした道が続いて辛くなるから、無口な私にしてはすごーくがんばって、しゃべりまくったつもりです。気を紛らわすために、ほら晴れたとか、土の色がちがうとか、雲があんなに下にあるとか、去年はここらへんでブルトーザーとすれちがったんだよっとか、この先はこういう道がずっと続くけど、6合目の簡易トイレをすぎてから、ちょっと道がかわるよとか......がんばった。すごくがんばった。
 幸いクーラーな彼女は、降りれば降りるだけ顔色も良くなり元気も復活していたので、去年の高山病な彼女よりも回復は早そうでした。ペースも、去年に比べてかなり早いペースです。うーん、このペースなら、健脚2人組みを待ってても大丈夫だったかな? とちらっと思えるくらいのペース配分でした。
 でも、ジグザグ登山道から森の中に風景がいっぺんしたころから、さすがに応えてきたのか、クーラーな彼女のペースは若干落ち気味。もう5合目に戻るまではそんなにないので、なるべく休憩を多く・長めにとって降りることにします。去年も感じたことなんですが、簡易トイレを過ぎ、正確にいうとちょっとどころじゃない距離を歩くと、風景が一気にかわるんですよ。森の中を抜け、行きに通った6合目に合流するハイキングコースみたいな道があるんですが、ここが体感距離がいつも長く感じます。ちょっとしたアップダウンもあるし。すごく遠回りをして6合目の安全センターを目指している気分なんですよね。だから、そんな体感距離を含めて、長めの休憩です。
 ......行く前に高尾山でも登っておけばよかったかな。
 苦しそうなクーラーな彼女を見て、再び教訓。去年の高山病な彼女は完全に高山病が原因でバテてたけど、今年のクーラーな彼女は、純粋に体力不足のような気がして。そして私も含め、体調管理がまずかった。それに彼女の場合、登れるかなーとちょっと心配していたのに、私が大丈夫大丈夫って安請け合いしちゃっているのもあり、かなり反省です。もしかしたら、私、自分が思っているよりも体力あるのかもしれない。これからは、初めての登山が富士山って人がいたら、強制的に最低一回はどこかの山に登ってからにしよう。
 なんか今年は教訓めいたことばかりだなーと思いつつ、ゆっくり歩き、6合目合流。そしてここから先は、行きと同じお中道を歩き、無事5合目に到着しました。レストハウスの3階でだらだらしながら健脚二人組を待っていたら、2時間だったか3時間遅れで二人も到着したんですが......

なんでガイドと降りてこない!?

 頂上でトイレに行きたくなったらしく、早めに2人で降り始めてしまったそうで、そりゃあ苦労して降りてきたそうです。淡々とした道を、しょせん共通の友人である私がいないので、おしゃべりして気も紛らわすこともできずに降りてしまい......

やっぱり白雲荘で張ってりゃあよかった!

 最後の最後まで、後で悔いてばかりの今回の登山でありました。(T_T)ううっ、私の体力が普通の状態だったら、一緒に頂上行って、下山途中でクーラーな彼女をピックアップして4人で帰れたんだよね。......反省。
 でも、ご来光は天気にも恵まれすごくきれいだったと言ってくれたので、最後の最後で救われました。

 5合目~温泉

 ご来光ツアーって行くもんじゃないな、と思った本当に最後の教訓。温泉、混みすぎです。(T_T) 去年はあんなにガランとしてたのに、何、この長蛇の列。身体洗うまでに1時間待ちみたいなこの列は現実なの!? ツアーだとこれは当然の結果なんですが、2年続けてご来光ツアー以外のツアーだったので、ここまでの現実を思い知っていなかったので、ちょっとカルチャーショックでした。
 でも、お風呂上りに飲んだコーヒー牛乳は美味しかったです!

 後日談

 筋肉痛、ほぼなし。さすがに3年目、8合目リタイアだったら楽勝だったみたいです。でも、歳のせいで痛みが遅れているのかとびくびくしていたので、その小心ぶりが、今にして思えば笑えます。
 とにかく、本当にいろいろと反省点の多い旅でした。

●予算

  • ツアー料金:JTB サン&サン(1泊2食:日の出館宿泊・ゆったりプランツアー)
   必要経費:19800?  これに、有料のトイレチップ代とお土産代♪
 2007/7/28(土)~7/29(日) 天気:晴れてた?

 出発前のツアー申し込み

 去年は惜しくも8合目でリタイア。今年こそ頂上まで行くぞー! と、「去年でもうコリゴリ」であまり気乗りがしていなかった友人っを笑顔でせかし、2年目のチャレンジです。今年は折りしも、富士山にゆっくり登ろうキャンペーンが始まった最中で、去年みたいに頭と足がたがいちがいに寝る辛い宿泊形態じゃなくしたという記念すべき年! 記念すべきゆったりプランという名の新しいツアーの登場♪
 これならいけるかも!? ということで、ゆっくり登るコース&宿泊も7合目の下のほうで泊まることにしました。3000m以上の宿泊は高山病を誘発するかもしれないので、去年の二の舞にならないように、自分たちのペースにあったツアーを探し出しました。

 5合目

 去年とはちがうツアーのため、使用する休憩所がちがってました。五合園レストハウスというログハウス風のでっかいところでした。あの泡のトイレがあったところか~、そうか、ツアーによって休憩所ってちがうんだ......。とか思いながら通された3Fの休憩スペース。ここにだだっぴろい畳の部屋があり、空いてるところに荷物を置いて、着替えたり・整理とかをして準備を整えます。それにしても帰りの温泉の荷物とかは、ここじゃなくて、外のブルーの敷物下に置いておけっていうけど......防犯面は大丈夫なんでしょうか。ちょっと不安になりました。ここ、誰でも入れるんですが......。
 さすがにツアー料金の値段の差はここにあるのか~と思ったのが、ガイドの強力さんでした。私が想像していたようないかにも山男って感じのたのもしそうさおじさんです。去年のこぶとりおっちゃんとは明らかに違う!? だって靴の履き方から歩き方まで、最初に細かく教えてくれた。踵をしっかりつけてトントンしてから履くとか、紐は登りはちょい緩め、下りはぎゅっときつくしばるとかね。
 去年来てるので、てきとーに1時間ほど時間をつぶします。身体を慣れさせないといけないしね。ゆったりプランなので新宿を出て行く時間も、ふつうのプランの人より1時間遅れということで到着時間も遅かったので、のんびり出発です。14時だったか15時あたりの時間に出発した記憶があります。(もう曖昧 ^^;)

 5合目~6合目 

去年も通った登山道の入り口をくぐり、いざ出発! 今回のガイドさんは、植物のことだとか、そんなことを解説してくれました。もちろん歩き方も教えてくれます。息を吐くのを意識して呼吸するとか、休憩のたびに甘いものとか水とかを補給して、乾く(おなかがすく)前に補充するんだよ、とか、そんな感じに。
 歩くペースは去年とかわらず、非常にゆっくり。こういうガイド付のツアーの場合、体力に自信がない人は先頭のほうに来て歩くのが鉄則なので、今年もそれを実行。ガイドさんの解説がよく聞けるベストポジションでてくてく歩いていきました。去年とちがって、道がわかっている分、なんとなく安心。

 6合目~7合目

 霧の立ち込める6合目の安全センター前。また視界が曇ってます。2年連続です。本格的に登山道がスタートするのは、吉田口と合流するここ6合目から。ジグザグに作られた登山道をあがっていきます。傾斜があるので、思っている以上に太ももにきます。去年はここでもけっこうへこたれましたが、今年もやっぱり辛い。
でも、ガイドさんが「あの湖、何湖かわかりますか? 山中湖ですよ」とか観光ガイド並みに気を紛らわせてくれた(やった、休憩ターイム)って感じに、へこたれそうになると小刻みなお休みとかが取れて、去年よりはダメージも少なくすみました。お月様が出ていることに気づくくらい余裕があったしね! で、無事7合目の岩場が出てくるところまで到着しました。

 7合目~宿到着

 去年は岩場も途中までは元気だった。そうあれは東洋館という山小屋までは私は元気だった。確かに元気だった。その後が死んだけど......。なんて不吉なことを考えながら、よっこらしょっと岩場に入ります。岩場に入ると、見上げるとすぐ上にもう最初の山小屋が見えるんですよ、「花小屋」さん。ほんとうにあっという間、5分もたたないうちに一見目の宿を通過。そしてまた数分歩くだけで......今晩お世話になる「日の出館」に着いちゃいました。
 ......え、もう? と思うくらい楽勝で到着。それはそうです。去年楽勝だった東洋館に比べたって、全然低い位置にある山小屋なんですから! 
 更に嬉しいことは夜の出発が遅いこと。よくあるご来光プランではないので、夜中に起きて歩き出すことはありません。ゆったりプランです。日の出前の少し早い時間に宿は出ますが、基本的に暗い夜道は歩きません。だから夕方到着しても、11時とかに起き出すんじゃなくて3時くらいに起きればいいって感じ。本当にゆっくりできます。時間的にもゆっくりだし、寝床もゆったり(はあと) 去年みたいに身体を斜めにしなくてもいい(はあと) きちんとまっすぐ仰向けになって寝れるスペースが確保されている上に、寝る向きもみんな一緒だから、頭と足が離れてるの!? もう感激です。
 これなら寝れる
 という環境でしたが、私は神経質なのでやっぱり寝れなかったんですが、それでも十分に身体を休めることはできました。

 宿出発~8合目・白雲荘

 日の出前のちょっと早い時間にみんな起きはじめ身支度です。唯一使うヘッドライト。これから日の出までの短い時間に使用します。まだ寒いのでレインウェアも装備です。ぞろぞろと出発し、しばらくは暗闇の中を歩きます。ヘッドライトがなければ一歩も進めません。でも、少し歩いて、岩場をてくてく歩いているとだんだんと明け始め、日の出は岩場のところにちょっと張り付いて、お日様とご対面を果たしました。去年のご来光よりは低い位置でしたが、それでもやっぱりきれいでしたー。^^v
夜が明けて歩いてたんですが、ふと下を見たら、なんか水の中みたいな色なんですよ。水色なんです、空気が。なんかちょっと不思議な光景でした。ま、そんなかんだで、すっかり明るくなって東洋館まで来ました。実は日の出館と東洋館で宿泊先を選べるツアーだったから提携関係があるのか、朝ごはんのこちらの東洋館にあがりこんで、日の出館でもらった朝ごはんのおにぎりをほおばります。部屋の中でのゆっくりした朝ごはん。ちょっと感動です。ちなみにここの山小屋めちゃくちゃきれいです。
 去年の経験どおり、岩場のなくなる蓬莱館までは、まあ何とかこれるんだけど、こっから先がキツイ。足場が岩場から砂礫にかわるんですが、歩きにくい上に傾斜が急。またもや太ももにきます。まあ、後から考えてみると、もっと上のほうにも太もも泣かせの傾斜があるんだけど、そのころには慣れちゃうのか......後から思い出すので、6合目にさしかかったときと、岩場がなくなって砂礫なるこの8合目付近の太もも泣かせエリア。ちょうど3000m超えも果たしているし、このあたりで身体が最初にまいっちゃうのかもしれないですね。
 それでも一歩一歩も、ちょっと荒くなってしまった呼吸を整えつつ歩いていくと、見覚えのある山小屋が見えてきました。白雲荘です!

 白雲荘~9合目の鳥居

 真っ暗だと風景も、風景を説明した看板も読みにくかったんですが、午前中に登ってくると見晴らしがいいですねー。ちょうど白雲荘の前は広くなっているし、いろんな山とかが見えるし案内看板もあるので、ちょっとした観光気分に味合えます。そして気になるのがトイレ渋滞。ここは広場になってるからツアーのふきだめになっているのか、いつも混みあっている印象があります。^^;  去年のリベンジをかみ締めながら、トイレを越して右側の登り方面に進んでいきます。去年はリタイアだったので左側の下山道への合流バイパスを歩きましたが、今年は違います! 意外や意外、白雲荘から次の山小屋までけっこう近いんですね。あっという間に次の山小屋に着いちゃいました。
実はここに、私と友人がお土産記念用にとひそかに狙っていた「小枝ちゃん」というものが売っているんです。小さい木の棒に山小屋の焼印が入っているやつ。小さいし記念になるし、これ買っていこうねーとか張り切っていたんですが、7月だというのに完売といわれてしまいました。......ご来光組にとられたのか、それとも元々の在庫数が少なかったのか......とにかく手に入りませんでした。名残惜しく、サンプル品の小枝ちゃんを写真に写し、先に進みます。
 とにかくこっから先はただひたすら歩いていたのであんまり記憶にないんですが、特に印象深かったのがこの2つ。一つは頂上まで身軽に行けるようにと荷物を預かってくれた山小屋があったこと(富士一館だったと思う)、9合目に鳥居があったことです。あとはやたらめったら山小屋があるんだなって思ったくらいかなー。
 ザックから当座必要のないものを別の袋に入れて荷物を預かってもらったおかげで身軽になった私たちは、頂上を目指します。友達はやはり高山病が出ていたので、かなり辛そうでしたが、それでも鳥居が見えたときは、二人してかなりハイテンションになりました! もしかして頂上ってもうすぐ!?

 鳥居~遂に頂上へ!

 全然まだじゃん
 という距離感をつかめていなかったので、グロッキーだった友達が生気を取り戻すくらいはしゃいだ私たちは、写真を撮って、ちょっと有頂天でした。でも、頂上まではまだまだなんだなーこれが。一向に登った気がしない気分を味わいながらずっとあがりつつけて、鳥居を越しても同じように登り続けたけど、頂上は一向にやってこない。
 上を見ると、頂上らしき柵というか......それっぽいスペースが見えるんですが、全然近くならないから不思議です。
 っていうか、最後の最後で岩場ってやめてくれません?

 って声を大にしていいたい最後の難関。今回はゆったりプランで混雑してないからよかったけど、ご来光プランだったら、ここを日の出前の真っ暗な状態で登るわけでしょ? 渋滞起こるよね、ここって。(2009年注記:やっぱりご来光を頂上で見ようとすると、ここの岩場のせいで、すっげえ渋滞が発生してた(T_T))

 へとへとになり、気づいたら先頭にいたはずなのにビリ欠になっていたけど、最後の階段を上がりきり、私たちのリベンジは見事果たされました。やったぜ、頂上。

 頂上~火口

 ......寒い。さっきまでは歩いていたからぽかぽかしてたんだけど、頂上に着いて歩くのを止めたら、一気にきました気温の洗礼。あわててフリースを重ね着する。よかった念のため2枚持ってきてて。神社を見たり、お店をみたり、展望台(?)を見たり......しばらく寒さをこらえて外にいたんだけど、天気は一向に回復せず。実は9合目のあたりからずっと曇ってたんですよね。おそらく雲の中じゃないかと思う。
 真っ白な風景に取り囲まれ、「もう雲はいいよ」なんて贅沢ともとれる感想が去来していた私の心情でした。雨女の宿命なので、雨が降らなかっただけ良しとしよう。
 とりあえず暖をとるために「うどん」を食べることにする。寒さにやられ気味の私と高山病でノックアウト状態の友人でしたが、ランニングハイみたいな状態になっちゃってるのか、妙なハイテンションでうどんを食べる。あったかい、暖がとれる......ええっと味はね~ちょっとしょっぱい。^^; なんてことを話しながら、友達がうどんを食べれるくらい回復していることに一安心。体調問題は私のほうがやばいかもな。冷えには気をつけないと。できればもう1枚、3枚フリースを重ね着したかったです。
 頂上でしか売っていないお土産を買います。おつりなしでぴったりで払うと褒められました。嬉しいです。人の役に立てた気分になります。こういうところなんで、おつりを用意するのも大変なんだなーとか思いながら、ビリ欠で着いたのであんまり自由時間は少なかったけど、十分に頂上を満喫できた頂上でした!
 下山する前にガイドの強力のおじさんが火口に案内してくれます。ぱっくりと口が割れていて、吸い込まれそうな感じの火口でした。なぜか下山する段階になって雲が切れ、太陽さんが出ていらっしゃいました。頂上での太陽、ぎりぎりのタイミングで見れました!
 火口付近の道っぽいのが、お鉢めぐりのコースかなーなんて思いながら、名残惜しい気持ちと、下山して本格的に暖をとりたい身体の欲求を感じながら、頂上を後にしたのでした。

 下山

 頂上からの下山道。砂礫は黒いのねーとか赤いのねーとか思いながら降りてきました。頂上付近は真っ黒なんですが、下に下っていくと、どんどん赤くなっていくんですよ~。^^v 8合目リタイア経験なので、その8合目の下山道のイメージしかなかったんですが、頂上からの砂礫って、8合目付近と色が違うんですね。だから何となく、色が目に着いちゃったのかもしれません。ずぶっと入り込む感覚とか、降りても降りても代わり映えしないとか......けっこう長く感じる道中です。
 途中、荷物のピッキングに下山道を外れましたが、
 ここ、歩いていいの!?
 という実にデンジャラスなバイパスを通って、荷物を預けた山小屋に向かいます。断言します。ガイドさんがいなければ、こんな怖いバイパス、私は絶対気づかないし、歩きません。歩ける平らなとこ、狭かったぞ。ちょっとでも貧血起こしてふらついたら転がるぞ、私!? という怖い記憶しかありません。まあ、ちょっとハイテンションになっていたので、そのときは一瞬ひるんだだけで、ほいほい先に進んじゃいましたが。(あとから思い出すとね......すごく怖い道だったような気がするの)
 あとはひたすらジグザグの下山道を進むだけです。ここは荷物運搬用のブルトーザーの道でもあるので、途中でブルトーザーに出会って道を譲るときに、ちょっと怖さを感じるくらい? 山側によければいいんだけど、谷川によけるとちょっと怖い。^^;
 友達は高山病にプラスして、ひざの痛みもきたので大変そうでした。ひざの痛みを抑えるために、後ろ向きに歩いたり、斜めに歩いたりしてたけど......やっぱり最後は普通に歩いていました。登りよりも下りのほうがツライといわれているのはこういうのもあるのかなって思います。単調な道で飽きちゃう部分もあるし、ひざの痛みが出ちゃうとけっこうツライし、高山病も、下りのほうが一気に高低差が出てひどくなるみたいだし。
 下りはちょっとした景色の違いとか、高山植物とか......とにかく、代わり映えしない中に確かに存在するちょっとした変化を感じとるようにして、景色を楽しむように、自分たちのペースで楽しく心がけて降りるのがいいのかもしれません。
 とにかく長かった。

 5合目~温泉

 ビリ欠で5合目に到着。かなり遅れていたので、お土産を見ている時間はわずか5分。まだグロッキーな友人の分をサクっとお土産をGETして、あわててバスに乗り込み、いざ温泉へ。不思議なことに......というか、当然ながらというか、降りれば降りるほど友達の高山病は良くなり、温泉に着いたころにはいつもとかわらない状態まで復活していました。ほんと、高山病って不思議な病です。でもよかった~元気になって。
 さて温泉は、ツアー料金のお高さが反映されていると申しましょうか、立派できれいな温泉でした。露天風呂までついていて、そこから富士山が見えちゃうんですよ。夕方なら、夕日に染まった富士が見えるかもっていうのが売りの温泉らしく、その名も「紅富士の湯」。......が、しかし、あれ? 富士山見えない? なんて思いつつ、露天風呂に入ってました。熱めとぬるめの湯で露天も2つあったし、大浴場もすいててゆっくり入れたし、申し分ございません。ゆったりプランっていいかもしれない♪
 ......あれ? そういえば鈴は? 5合目であまりに時間がなかったのですっかり忘れていましたが、100歳長寿の鈴、去年もらったのに今年もらってないよ! 今年はなかったのかなー? なんてことを思い出したのは、そんな湯に浸かっていた最後の最後のときでした。

 後日談

 去年とは比べ物にならないくらいのひどい筋肉痛&ロボットぶり。
 立てない、座れない、曲がらない
 できそこないのロボットがいたら、富士山帰りの私です。^^; こうなるとわかっていたから翌日は有給をとっていましたが、できればその次の日も休みたかった。ロボット状態で仕事に行くって結構ツライ。去年のロボットぶりなんて目じゃないくらい、私、ロボットに成り果てていました。
 白雲荘~頂上の往復、私の身体には相当辛かったみたいです。

●予算

  • ツアー料金:クラブゲッツ(1泊2食:白雲荘宿泊・7大特典付とかいうツアー)
   必要経費:14800?  これに、有料のトイレチップ代とお土産代♪
 2006/8/26(土)~8/27(日) 天気:晴れてた?

 東京出発~5合目

 新宿で友達と待ち合わせ、一路バスが待つ乗り場へ。お仲間の数が半端じゃないくらいいるのにちょっと勇気づけられる。登山の格好した人が一同に新宿西口に集まっています。まずは乗り遅れなかったことに一安心。一人暮らしをしていたので、自分が寝坊したらすべておしゃか。よかったです。でも、ここで気づきました。富士山のために買った、ピッカピッカのステッキ、下の部品を世田谷の道端に落としてきたことに......。
 -- 使えないじゃん! 手でつかむ上の部分しかない空洞の管と化した1本。せっかく2本買ったのに、1本使えない状態という悲しい出来事も、「ま、いっか」と思えるくらい、ちょっと期待に満ちた出発でした。 
 新宿~のバスはやはり渋滞に巻き込まれたとはいえ、まあしょうがないっかって思える程度の渋滞でした。富士山の山閉め初日なので、まあシーズンをちょっとははずしたので、それが功を奏したのかもしれません。おやつを食べつつ何だかんだで、予定より1時間半くらい遅れて5合目に到着しました。

 5合目

 みはらしというお店の上に案内されました。ここがこのツアーの休憩所のなっているそうです。帰りの温泉の荷物はここに置いていっていいそうです。......鍵つかないけどね。^^; ザックの中身を整理。渋滞ということでお昼はバスの中で食べちゃったので、ゆっくりとザックの中身の整理と、だらーとすごしました。  でもはじめての富士山でものめずらしいので(友達は二回目。5合目までは来たことがあるらしい)、写真撮ったり、お土産屋さんをのぞいたり、初の有料トイレに驚いたりして、1時間はあっという間にたちました。
 みはらしの隣にある大きな建物がレストハウスとかいう建物で、その地下に有料トイレがあるんですが、ここ水を流そうとすると泡がでるんです。はじめてみました、泡トイレ。汚いし、......山ってこういうものなのかなっとも思い直しました。
 富士山は水がないので、手を洗う水もあんまり出ません。栓をきつくしてるのか、本当に水がないのかはわからないけど、これもカルチャーショック。自分がいかに水に恵まれて育ってきたのかちょっと感じたはじめての体験でした。
 バス到着が遅れたため14:30~の登山開始が1時間送れちゃいましたが、いよいよ15:30、ちょっと遅いけど、出発です!

 5合目~6合目

 今回のツアーは、5合目から宿泊する山小屋まで案内人付きのプランです。山登るんだ、この人......というちょっと意外な小太りのおじさんでした。屈強な山男を想像していたので、ちょっとどころじゃなく意外だったんですが、おっちゃんはさくっと準備体操をして、すぐに歩きはじめたのでした。  とにかくゆっくり歩いてね、というアドバイスの元、ゆっくり進みます。本当にゆっくりなんだなって思えるスピードです。ツアー以外の個人の人とかは普通に追い抜かしていきます。でも、案内人の人がいうんだから、きっとこれが高山病にならない良いペースなんだろうなっと思いつつ着いていきました。

 てくてく歩くと、谷側に大きなくぼみがあったり(道が陥没してた。来年は通れるんだろうか、ここは^^; と思える陥没。←4年後の2009年追記:ここの陥没は毎年広がっていて、2009年にはかなりすごいものになっていた)

 山側を見れば急斜面に、高山植物ががんばって咲いている風景なんかも楽しめます。今思えば、トレッキングコースっぽいところはこの5合目~6合目の間しかありません。植生を楽しむのはここがいいかもしれません。高度が上がれば上がるほど、森林限界に達します。
 高山植物のところでおっちゃんが止まって説明してくれたり、看板のあるところで、「これから本格的に登山ですよー」みたいな脅しをしてくれたりと、なるほど案内人が着くというのはこういうことなのかと思いながら着いていきます。
 でもまだまだ初めてのことばかりでペースをつかめず、通常45分(たぶんこのツアーでは1時間強)の道のりが、すごく長く感じました。

 6合目~7合目

 さて6合目・安全センターとかいうところに到着すると長い休憩です。6合目手前までいい天気なのに、6合目の吉田口合流付近はガスが立ち込めていました。ちょっと離れただけでこんなにまわりの雰囲気が違うことにちょっと戸惑いながらも、死んだように休憩を取りました。  ここまで大きな休憩を3回くらいとりましたが、なんかもうぐったりです。しかも、吉田口合流付近から上を見上げれば、いかにも「登山道」という雰囲気のジグザグ道が永遠続いているのが見えます。......あれ登るのかい。^^; それでも「あんまり段差がないところを登ってください」とアドバイスをもらい、ひたすらジグザグ道に挑みます。
 急斜面がツライです。ひたすら登り続けます。さっきまでのトレッキングコースは、上がったり下がったりが若干あったんですが、6合目からはひたすら登り。富士山は高いんだなっと改めて感じました。
 ジグザグで一休みしたいけどおっちゃんはマイペースに進んでいきます。体力がない人は先頭にきてください、と言われていたので素直に先頭にいたんですが、このあたりから、けっこう抜かれてきました。休憩時間をたっぷりとるためにも先頭付近にいたいので、がんばって先に戻ろうとするんですが......足がゆうことを利きません。富士山の前に、高尾山とかさ丹沢とかさ......ハイキングとか足慣らしをしてから行くべきだなっと思いました。はじめての登山で富士山を挑んだのですが、これ、無謀だと思います。やった私がいうのも何ですが......。
 そんな無謀なことをしてきたツケか、ジグザグ道の最後のほうになるころには、もう何も思い出せません。単調なジグザグ登山道なので代わり映えしなく、あとから思い出そうとしても......記憶になし。

 7合目~8合目

 そんなこんなでジグザグ登山道がやっと終わったと思ったら、突然岩場が登場しました。おっちゃんは岩場が大変だといいます。......そう思います。こんなとこ、素人が登れるんですか?  おっちゃんの後について、比較的足の運びが楽なように歩いていきます。しかしおっちゃんのペースに少しでも遅れるともうおっちゃんがどの岩に足をつけたのかわからなくなり、真っ白な頭状態で、とにかく目についた岩に足を乗せます。かなり無理やりな足運び。後ろで「前の人の後、いかないほうがいいよ」という声が聞こえてきました。
 ......ごめんなさい。おっちゃんの道順をみんなに伝えないといけないので、岩場のすごさに頭が混乱して、なんか私、足運びがしにくいところを登ってるみたいです。
 ツアーだというとこで迷惑をかけるのか......。いやだなー。個人のほうが気楽だなーとか勝手なことを思いつつ、真っ白頭のまま、それでも最初のころよりはまだマシな岩を選んで登って行きます。岩場のショックはけっこう大きいので、心してかかってください。本気で真っ白になります、頭。
 最初のころはまだ先頭付近にいれたんですが、岩場が続けば続くほど、疲労はピークに。先頭から真ん中に。6合目のときはそれでも休憩時間に先頭に戻れたけど、もう戻れる体力もありません。
 ステッキをつかって登っていたんですが、足場が怖くて手で岩にしがみついていたので、ステッキが直角に後ろに刺さるという......今考えれば顰蹙ものの登り方までしてました。(T_T) このときの教訓から、次年度以降、ステッキは登りのときには短めにすることを覚えました。登るときは前の人との間隔をあけたほうがいいと思います。悪気はないけど余裕がないので、すごい状態で登ってると思うので。
 山小屋をいくつも超え、東洋館というところまで着ました。おっちゃんが「これから先が今日の一番の難所かな」とかなしいことを言ってくれます。思えばおっちゃんのアドバイスが聞けたのはこれが最後です。難所とやらにさしかかり、足は動かず、あげくにもう暗くなってきてて、真ん中から最後の方へと順位は落ちておりました。
 いつのまにか岩場はなくなっていたけど、今度は歩きにくい砂礫。しかも急な坂。もうダメです。8合目を過ぎているので3000mはとっくに超えてる。息苦しい。昔、肺が破れたことがあるので息苦しいとがぜん弱気になるので、もう弱音吐きまくりです。ジグザグした砂礫を歩くんですが、最初の曲がり角で止まって休む。次の曲がり角で止まって休む。しないと一歩も進みません。
 夕方のとばりなんかとっくに落ち、ライトをつけないといけない真っ暗な闇。はるか頭上に山小屋の明かりが見えるけど、全然近づかない。あのライトのところが白雲荘のはずなのに......。
 白雲荘にたどりついたのは20:30を過ぎていました。最後の階段を上がりきったときのうれしさは今でも忘れられない。人生のうちで5本の指に入るうれしかった瞬間っていいたくなるくらい、うれしかった。休める、横になれる、歩かなくていい! 幸せ!!

宿到着

 夕飯はカレーライス。食べ終わったらさあ休めと案内されたのが......本気かよって思うくらい奥まった寝るところで、頭と足を互い違いにして眠るという、悪名高い富士山眠りの状態でした。
 ......寝れるかい!?
 案の定、寝れませんでした。隣の人の足が錘になって、重い。体も動かせない。よくみんな寝るるなー。なんて思っていたら、今度は息苦しさがもっとひどくなってきました。
 そういえば横になると高山病がひどくなるんだっけ。眠ると呼吸が浅くなるらしいです。やばいかなって思っておきだして、しばらく食事をしたところにいって座っていました。外からの風が入るだけマシです。人が密集してるだけで空気にごって頭が痛くなっちゃうので。
 携帯酸素をぱかぱか吸っても苦しさは直らない。やばいなー、これじゃ歩けない。どうしようって思っていたら、友達が酸素じゃなく二酸化炭素を補給しろと教えてくれた。看護婦さんなので、私が高山病ではなく過呼吸だということに気づいたそうです。酸素を吸おう吸おうと意識したせいで、体内の二酸化炭素が少なくなって不調になったみたいです。彼女のアドバイスどおり、袋に息をはきます。そこに二酸化炭素がたまるので、それを吸います。気分は不良のシンナーみたいな感じ? 松村雄樹とか伊藤かずえを思い出したら、きっと同世代です。
 親切な人がいて、それじゃ二酸化炭素を吸っちゃうよって教えてくれました。その人も顔色が悪かったので、たぶん高山病で大変だったんだと思います。それでも他人の様子に目を配れるのはすごいなって思います。お礼かたがた過呼吸みたいですと報告しました。友達も私よりもひどい高山病だったんですが、それでも他人の様子を見てくれたことが今でも本当に感謝です。私はそこまでの余裕はなかった。自分のことだけじゃなく、もっと他の人をみなきゃなって......末っ子特有の甘えを痛感。
 友達のアドバイスのおかげで私はだいぶ治ってきたんですが、友達はますます悪化。夜中の2時が本来のご来光出発予定時間だったけど、今回はここでリタイアすることに決めました。無理はできない。どんな体調でも自分の足で下山しなくちゃいけないんだから。

 ご来光・宿出発~6合目付近

 2時を過ぎるとツアー客がいなくなり、白雲荘の人が、風通しのいい部屋に変えてくれました。一人にちゃんと枕とふとんがあり、互い違いに寝なくてもいい環境で、私も友達もやっとここで仮眠をむさぼることに......。  ご来光が出るちょっと前になると宿の人が起こしてくれます。それにあわせて、ちょっと回復した友人と、ほぼ完全復活を遂げた私は、喜び勇んで外に出ます。
 天気もいいし、すごい雲海だし、きれい! 明ける空というのもそんなに見たことがなかったし、なにより雲海の上から太陽が顔を出すところなんてはじめての体験で、感動しました!
 つらかったけど登ってよかった! 山頂にいけない悔しさはやっぱりあるけど、それでもこの太陽を見れたのはすごいいい経験だったと思います。
 宿の人に聞くと、登山道の反対側に下山道への道もあるとのこと。宿を背にすると右が下山道、左が登山道みたいな感じ? 本来は下る道を登る部分がちょっと辛かったけど、少し登るとすぐ下山道に合流できました。あとはひたすらこの下山道を下るだけです。
 6時くらいに出発。でも友達の高山病はまだまだひどい状態なので、ゆっくりと下ります。ジグザグな砂礫の下り坂が、ずっと下まで続いています。最初のうちは、曲がり角ごとに休憩をとったりして、スローペースで降ります。高山病は高度が問題だから下がれば楽になるというけど、友達の場合、全然かわらないみたいでした。ときたまうずくまり、長めの休憩。
 それでも、もともと根性がある子なので、すぐに起き上がり歩き出します。私には真似できないなっと思ったがんばりです。途中で友達はひざが痛いといって、後ろ向きに下ってみたい、横に歩いてみたりしていました。下山道は登りよりも辛いといわれています。長いくだりは想像以上にひざに負担をかけるそうです。
 私は全然ひざが痛くならなかったのでその痛みを実感することはできなかったんですが、自分の足で降りなくちゃいけないとき、頼みの足(ひざ)に痛みがあるというのは、かなり心細いと思います(←2009年追記:2009年にしてはじめてひざの痛みを感じました。あれはかなりダメージがきます^^; 痛くなったらまず靴紐がゆるくないか確かめましょう。くだりはぎゅっと強く結ばないと足が固定されないので、ひざによけい負担がかかります)
 まわりの景色を楽しむ余裕は二人ともあんまりなかったけど、それでも、いい天気だったから、めったに見れない高い位置からの眺望は、いい励みになりました。写真を撮る余裕も、少しずつではありましたが回復していましたし。

 6合目付近~5合目

 下山の感じがかわったあたりから、気分は高揚してきました。もうすぐ着くのかな? もうそればかりです。でもここがけっこう長い。そのうち、お馬さんのたまり場の前を通ります。お馬さんに乗りたそうな友達は、「いくらなんだろう」とつぶやきながらがんばっていました。......きっと、ものすごく高いと思うよ。^^;  友達の誘惑はどんどん続いていて、今度は荷台を引いている馬車でした。馬の背に乗るよりは安そうです。「......いくらなんだろう」今度のつぶやきは、けっこう真剣でしたが、あいにく乗車は募集していないようなので、がんばって歩きました。
 過呼吸はとおの昔に治っていたので元気はつらつだったらしく、友達のザックまで担いで私は元気に降りて来たんですが......友達は、かなりぐったり。高山病だから降りれば楽になるはずなのに、彼女は5合目に着いてもぐったりでした。5合目とはいえ2300mはあります。本来、高山病が出てもおかしくない高度。ひどい高山病になったら、5合目に降りてもまだ痛みは残るようです。
 最後に、無事下山しましたよってことで名簿にチェックをいれて、百年長寿の鈴とかいうのをもらって、お土産購入。降りちゃえば、ほっと一安心。11時くらいだったかな? かなり遅い状態で降りてきました。8合目からのリタイアなのに、頂上から戻ってくる人より遅くなっちゃいました。高山病は怖いです。富士山は自分の足だけが頼りだっていうことを、改めて感じました。

 温泉

 山から下りてきたので、あんなにひどい高山病だった友達はみるみるうちに完全復活。高度がなくなったら本当に元気になっていました。高山病の真髄を見たような気分になりました。本当にどんなに辛くても、山さえ下りればケロっと治るんだ、高山病って......。  そんなこんなで、なんだかんだでバス出発が遅れていたみたいですが、無事温泉に到着しました。......っていうか、ここは湯宴ランド? それとも銭湯を大きくした感じ? ^^; という、なんか地元ローカルな温泉に連れて行かれました。
 ......地元のちょっと大きな銭湯。
 それを想像していただけるとバッチリだと思います。でも1日半ぶりのお風呂ですから、気持ちよかったです。やっぱり登山のあとは温泉だよね! 足の疲れも温泉に浸かれば治るさ、きっと!

 後日談

 ......ふ、足の疲れは温泉なんかじゃ全然癒されなかったようです。(T_T) 次の日私は人間ではなくなっていました。ロボットです。人間らしいやわらかい動きはできず、直角にしか曲げられません。和式トイレなんかに入った日には、立ち上がれないくらいのダメージです。
 そんなダメージは......数日続き、土日で登り、月曜は有給。火曜は地獄の中で仕事をし、何とか痛みが耐えられるようなったのは木曜日。^^; えっと......これは、私が歳ですか? それとも、はじめての登山ってこんなものですか?


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