■ マクロ(処理の自動化)
マクロ
マクロとは、頻繁に繰り返している作業を自動化させて、操作を簡単にするための機能です。「Excel」では、「VBA(Visual Basic for Application)という――プログラム言語である、Visual Basic(ビジュアル・ベーシック)をベースにした、マクロのための言語――で作成します。ベースがVBなので、初心者でもとっつきやすいです。
■ 注意事項
よく使われているものは、攻撃の対象になりやすい――という、コンピュータウイルス世界の常識からもわかるように、「Word」や「Excel」で使われているマクロは、ウイルスの攻撃目標にされています。「マクロウイルス」というのがそれで、マクロを実行するとウイルスに感染するという厄介な状態が続いています。「Excel」では、「Laroux Virus」「Sofa Virus」など、代表的なマクロウイルスがあるようです。
マクロウイルスのほとんどは、個人用マクロブック(Personal.xls)を利用して感染するそうです。ウイルスに感染した場合は、個人用マクロブックファイルを削除する必要があるので、万が一のためにバックアップしておいたほうがいいでしょう。でないと、せっかく作ったマクロとか、一気におしゃかになります。
マクロの有効・無効
注意事項で記した理由から、エクセルではマクロのセキュリティレベルが変更できるようになっています。このレベルによって、マクロが自動的に有効になったり無効になったり、ブック内にマクロがあると、「マクロを有効にする? 無効にする?」という確認メッセージが流れたり、いろいろなレベルが選べるようになります。蛇足ながら、自分で作ったマクロを使うには、「有効」を選ばないと使えません。有効にするときは、安全を確認してから行ってください。
メニューの「ツール」→「マクロ」→「セキュリティ」→[セキュリティレベル]で、設定を変更できます。
- 「高」:マクロは自動的に無効
- 「中」:マクロを有効にするかどうか、確認メッセージが表示
- 「低」:マクロは自動的に有効
※現在の状況から考えると、絶対に「低」は選ばないでください。「中」を選び、安全なマクロだと確認した上で、そのマクロを開くようにするのが無難だと思います。
▼ マクロを有効にできないトラブルに見舞われたら
原因は、セキュリティレベルが「高」になっているからです。なので、「中」に変更して、一度エクセルを終了し、改めて立ち上げてください。今度はマクロを有効にするか無効にするか聞いてくると思うので、「有効」を選ぶようにしてください。これでマクロが使用可能になります。
もちろん、セキュリティレベルが「中」でも、エクセル起動時に「有効にする」を選ばないと、マクロは使用できません。気をつけましょう。(^ ^;)
マクロの登録
プログラムなので、自分で記述していってもいいんですが、これは初心者にはむごい話しです。ちょっとややこしいマクロを作りたいときは、自分でプログラムを記述するほうがラクですが、普段のちょっとした操作を自動化したいだけなら、「キー記録」の方法が簡単です。
■ キー記録
自動化したい操作を記憶させてマクロを作成します。初心者はまずこの方法がいいでしょう。マクロ作成後、どうもうまく動かないようなら、プログラムを確認して(VBベースなので、英語を訳せば何をする命令が書いてあるのか直感的にわかるので、素人でも確認くらいなら余裕でできます)、不必要なところとか、指定が足りないと思われる部分を修正すれば、だいたい使えるようになります。
▼ マクロの記述
- キー記録の呼び出し:メニューの「ツール」→「マクロ」→「新しいマクロの記録」を選ぶ
- 操作を記録する:自動化したい操作を実行する
- キー記録の終了:メニューの「ツール」→「マクロ」→「記録終了」を選ぶ
※自動化したい操作を、Excel のコマンド(命令)の形で記録するというノリです。ただし、マクロの記録中は、通常通りマウス操作もできるんですが、文書内でもマウスの動きはキー記録できません。例えば、マウスを使ったカーソル移動・マウスでの範囲指定などは無視されます。なので、キー登録中は、キーボードで操作するように心がけてください。
▼ マクロの編集
- メニューの「ツール」→「マクロ」→「マクロ」を選び(「Alt」+「F8」でもいい)、マクロのダイヤログボックス内に表示された、編集したいマクロを選んで、「編集」を押す
- コード(プログラム)が表示されるので、緑色の部分を確認・編集
- ウィンドウの「×」を選べば終了。
編集結果を保存するときは、「ファイル」→「……上書き保存」でもいいし、「×」を押して終了させようとしても、保存するかどうかの確認メッセージができるので、そこで忘れずに保存してくれれば、編集結果が反映されます。 「ファイル」→「New Macros の開放」 を選ぶと、マクロを削除することができます
プログラムを直接書く
「Visual Basic Editor」を使うと、記録できない Visual Basic の命令を追加して、高度なマクロが作成できます。メニューで「ツール」→「マクロ」→「Visual Basic Editor」で呼び出し可能です。(「Alt」+「F11」でもいい) ちなみに、このエディターは、マウスの編集のときに使ってる画面なので、使い方を覚えておくと便利です。
コンパイル(翻訳)やデバック(バグつぶし)など、プログラム作成の用語がたくさん出てくるので最初はとっつきにくいと思いますが、プログラム作成に興味があれば、どんどんいじってみましょう。
マクロの実行
作ったマクロを実行したいときは、普通は、ツールバーとかメニュー・ショートカットキーにマウスを割り当てて、そのボタンをクリック(選択)して実行させます。もちろん、メニューの「ツール」→「マクロ」→「マクロ」で、マクロ一覧を出して、そこで実行したいマクロを選んでも実行は可能です。
■ マクロの割付
キー記録をするときに、「ショートカットキー」という項目で、これから記録するマクロを、マクロ記録と同時に任意のキーに割り付けることも可能です。(この項目は無視しても、キー登録は開始できます)

▼ ツールバーに登録
基本的に「Word」と似たような操作なんですが、マクロ一覧が表示されない関係で、登録がちょっと二度手間になります。(つまり、「Word」のときより、わかりにくくなってます。(^ ^;) )
- まず、メニューの「ツール」→「ユーザー設定」→「コマンド」タブの[マクロ]を選ぶと、「ユーザー設定ボタン」(にこにこマークみたいなの)というのが出てきます。そのボタンを、ツールバーの任意の場所にドラッグ&ドロップ(左側のボタンを押して、任意の場所にもっていってからボタンを離す動作)してください。カーソルが「+」となっている場所なら、登録可能です。
- 次に、「ユーザー設定ボタン」(にこにこマーク)をクリックすると、マクロ一覧が表示されるので、登録したいマクロを選んで、「OK」を押してください。これで、マクロの割付が完了です。

マクロ割付後、マクロのテキスト(マクロ名)やアイコンを変更・削除などをしたい場合も二度手間になります。
- メニューの「ツール」→「ユーザー設定」→「コマンド」を選ぶ
- 割り付けた(変更したい)マクロのアイコンをクリックする
- [ユーザー設定]画面の、下にある「選択したボタンの編集」を選ぶ

……これで、変更や削除が可能になります。「ボタンイメージ(アイコンのイメージを変更したり、自分で作成したりする設定)」「ボタンスタイル(アイコン表示・未表示とか、マクロ名の表示などの設定)」を選んで変更したり、「削除」を選べばアイコンを削除することもできます。
▼ ショートカットキーとして登録
もちろん、キーボードに割り付けることもできます。メニューの「ツール」→「マクロ」→「マクロ」を選び(「Alt」+「F8」でもいい)、割付したいマクロを選び、「オプション」を選びます。[マクロオプション]の画面で、ショートカットキーを登録できますので、割付したいキー(半角のアルファベットだけ登録可能)を押してください。

登録できるショートカットキーは、「Ctrl」+半角(小文字)アルファベット、「Ctrl」+「Shift」+半角(大文字)アルファベットの組み合わせです。数字など、アルファベット以外の記号は使えません。とにかく、小文字なら自動的に「Ctrl」+になり、大文字なら自動的に「Ctrl」+「Shift」+になるようです。(^ ^;)
マクロ割付後、登録したショートカットキーを解除したいときは、登録したときと同じく、[マクロオプション]の画面で、打ち込んだアルファベットを消せば(つまり、空欄に戻せばいい)、それで解除されます。
▼ ボタンとして登録(ワークシート内)
特定のセルに「ボタン」としてマクロを割り付けることができます。(より正確にいうと、セル単位じゃないですけど (^ ^;) ) メニューの「表示」→「ツールバー」→「フォーム」を選ぶと、ポップアップで「フォーム」のアイコンが表示されます。その「フォーム」のメニューで登録します。

新規登録
- ポップアップメニューの「フォーム」の「ボタン」アイコンをクリックする(押されたような形になればいい)
- マウスカーソルが「+」になります。任意の場所にカーソルを持っていってクリックする
- 「マクロの登録」画面になるので、キー割付したいマクロを選び、「OK」を押す
※「マクロの登録」画面で、直接新しいマクロを作って、それを割り付けることも可能。
移動とボタンの大きさの変更
移動は、ドラッグ&ドロップで可能です。ボタンの大きさも、任意に変更可能です。ボタンを選ぶとちっこくて白い四角いボタンがあるので、その上にマウスを置くと、ドラッグ&ドロップで変更可能です。四隅にあるのが縦横を一緒に変更できます。この辺は、Windows操作と代わりません。
削除
ボタンを選び、右クリック→「切り取り」で可能です。
もし、削除(切り取り)や編集(マクロの登録)などが選べないときは、一度、マウスで他のセルをクリックしてください。そのあと、操作をすると選べるようになります。ダブルクリックしたりして、テキスト編集モードになってしまうと、操作が効かないみたいなので。(^ ^;)
編集(マクロボタン名の変更とか)
ボタン名の変更は、右クリック→「テキスト編集」を選び、好きな名前に変更してください。入力し終わったら、「ESC」とかマウスで他のセルをクリックするとか、「右クリック」→「テキスト編集の終了」で確定してください。「Enter」を押すと、せっかく入力した文字が消えてしまうので、気をつけましょう。文字の色やサイズ・フォントも変えたいときは、右クリック→「コントロール書式設定」で、「フォント」設定の画面を出して変更してください。
そのボタンに別のマクロを割り付けたいときは、右クリック→「マクロの登録」を選び、マクロ一覧から割り付けたいマクロを選び直してください。
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Last up : 03/26/2004
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