■ ディスプレイについて
ディスプレイ(display)って何?
よく、ディスプレイのことを「本体」と間違っている人がいるんですが……ディスプレイは、単にパソコン内部の状況を表示しているだけの装置です。サポートに電話をして、本体を開けといわれて、間違ってもディスプレイを分解しようとしないでください。絶対、壊れます。(^ ^;)
パソコン内部の状況を知らせる装置(出力装置)で、パソコンが処理した結果を電気信号で受け取って、それを表示してくれる――というものです。「スクリーン(screen)」とか「モニタ(monitor)」という言い方もあります。
見た目からいくと、「テレビ」とどう違うんだ? と思いますが……明確な違いは、たぶん、なくなってきています。以前は、テレビとは一線を画していたんですが、最近はテレビも見られるし、パソコン用の端子があるかどうかくらいの違いしかないような気もする。パソコン用のテレビだと思ってください。アンテナから電波を受信するのがテレビなら、パソコン本体からの電気信号を受信するのがディスプレイです。
< テレビとディスプレイ >
そもそも、テレビは「動きのある画像」を、ディスプレイは「静止画像」を前提に作られているので、その用途からも異なります。ディスプレイでテレビを見ると壊れると、MS-DOSの頃はよく言われていました。(^ ^;) 今とはちがい、ディスプレイといえばパソコン専用のものでした。テレビと共用できるディスプレイもありましたが、値段が高く、そのわりに性能が低かったので、あんまり普及はしませんでしたし。今は、価格も安く性能も良くなった共用できるディスプレイが標準になりつつありますが。
【種類】
種類としては、表示方式の違いで「CRT」と「液晶」に分かれます。一昔前までは、他にも「カラー」か「モノクロ」の区別、解像度の違い(や、それに伴うラインの切替機能の性能)とか、省電力機能に対応してるかしてないか……など、いろいろありましたが、最近は「カラーで何でもこなす」タイプしかないので、ここらへんのこまかな違いはなくなってきてます。
デスクトップでは「CRT」を、ノートパソコンでは「液晶」を使っていましたが、最近ではほとんどが液晶です。デスクトップで、一部、CRTモデルがありますが、かなり安いモデルだけですし。今後はCRTが姿を消し、完全に液晶が主力になると思われますので、液晶の性能による種類わけが重要になっていくんじゃないかと、私は勝手に想像しています。
【解像度】
CRTを使っても液晶を使っても、文字や画像を表示するときは、一つのドット(点)で形成するので、この点が細かいほど、きれいな画像になります。この点のことを、日本では「画素」、英語だと「pixel(ピクセル)」といいます。
この考え方は、ディスプレイのみならず、デジカメだろうと、プリンタだろうと、スキャナだろうと同じです。点が多ければそれだけ、なめらかできめ細かくあらわすことができ――つまり、能力が高いといえます。
| 規格 | 能力 | コメント |
|---|---|---|
|
VGA |
640×480ドット (16色)以上 |
ほぼ全パソコンがクリア。MS-DOSの時代はこれでした。(というか、これ以上の解像度に対応できなかった) |
| SVGA (エスブイジーエイ) |
800×600ドット (256色)以上 |
Windows95以降は、ほぼ全パソコン、クリア。 |
| XGA (エックスジーエイ) |
1024×768ドット 以上 |
VGA→SVGA(VGAの拡張版)系の規格じゃなく、IBMが提唱した規格だそうです。デスクトップ17インチの標準です。 |
※本来はちょっとニュアンスが違うんですが、○×○ドットの表示能力の代名詞化してきています。その他、正式な規格じゃないんですが「SXGA(Super XGA)=1280×1024ドット、UXGA(Ultra XGA)=1600×1200ドット」という言い方も普及しているそうです。また、一部の高性能ノートパソコンには、SXGA+という画面サイズもあり、1400×1050ドットという解像度になっているそうです。
CRT(シーアールティ)ディスプレイ
テレビと同じ構造の「ブラウン管方式(これをCRT(Cathode Ray Tube)方式という)」を使ったもの。画像もきれいで、動きのある画像もお手の物。複数の解像度にも対応でき、しかも価格が安いと三拍子揃っています。……が、図体がでかく非常に重いのに、液晶とちがって表示できる画面サイズは、大きさ(単位はインチ)より一回り小さくなってしまう構造上の弱点がある。消費電力や画面のちらつきなど……ふつうのテレビと同じ問題を抱えているのも事実です。ま、大きな図体と重さがネックですが、価格は安く画像もきれいなので、置き場所があるなら、けっこうお買い得品です。
表示の仕組みは、電気信号を光に変換してそれを利用してます。CRTのでかい図体のしっぽのほうに「電子銃」ってのがあって、ここで電子ビームを発射して、それが磁気の作用で画面付近で発光する……とかなんとか、そんな感じだったと思います。シャドーマスクとアパーチャグリルの違いは電子ビームが通るマスクの形状がちがい、トリニトロンとダイアモンドトロンの違いは電子銃の性能が違う……とか、そんな感じです。
■ 種類
シャドーマスク(shadow mask)方式は、CRTディスプレイの原点みたいなもので、安いCRTはだいたいこれ。残念ながら、明るさやコントラスト面では、アパーチャグリル方式に劣りますが、コストは安く耐用年数も長く、文字を中心にするなら、けっこういい方式です。ディスプレイ表面も、平らになってるのが主流で「フラットスクエア」と呼ばれてるそうです。ま、今のは、アパーチャグリル方式でも、平らっぽい感じのが多いですけど。
アパーチャグリル (aperture grille) 方式は、コントラストが高くて画面も明るく発色もいいが、その分価格も高く、耐用年数も短く、画面の上下に影が入ったりもする。……とよく聞きますが、私が使った感じ、影なんかあったかな? という感じです。パソコンがインターレースのときは、画面にちらつきがでるみたいだけど。(^ ^;) トリニトロン(ソニーが開発)方式・ダイアモンドトロン(三菱電機が開発)方式と書いてあったら、こっちの技術です。
液晶(えきしょう)ディスプレイ
液晶(liquid crystal )を使った表示装置ということで、LCD(エルシーディー:Liquid Crystal Display)とも呼ばれています。薄型で消費電力も少なく、 ちらつきがないので目にも優しい。でも、値段が高く、CRTみたいに複数の解像度に対応できるわけじゃなく(いろいろ技術は向上してきているから将来的には対応するかも)、画像のきれいさなんかは……やっぱり負けてるんじゃないかと私は思います。それでも、テレビと同じ運命をたどっているのか、ブラウン管方式よりも液晶がもてはやされ、主流の座を受け渡している傾向がありますね。ちなみに、テレビの場合は、「プラズマディスプレイ」が注目されていますが、これは電圧がめちゃ高いので、ノートパソコンには使わないんじゃないかな。
表示の仕組みは、電圧を加えると液晶分子の配列が変わったり、分子の流動現象が起きたりして、光学的性質がかわるとかで……それを表示に生かしてるそうなんですが、液晶自体が光ってるわけじゃないので、明るきときは反射光(外部の光を使ってるので、暗いところじゃ見えないけど省電力)を、暗いときはバックライト(蛍光灯:を使うため、暗いところでもよく見えるけど、電力はそのぶん食う)を使って表示しているらしいです。
■ 種類
STN(エスティーエヌ:Super Twisted Nematic)方式は、「単純マトリクス方式」という、位置指定に縦と横とをそれぞれ指定するという、本当に単純な方式を採用しているので、安く作れます。コントラストは低く、真正面じゃないと見づらいなど安さ爆発のものです。表示品質はTFTの方が高いのは値段相応です。DSTN(ディーエスティーエヌ: Dual-scan Super Twisted Nematic)方式は、STN方式の改良版です。コントラストが改善されてますが、性能はやっぱりTFT方式に負けますが、コストがやっぱり安いので、安いノートパソコンとかにのっかってます。他にも、DSTNの改良版みたいな、HPA液晶ってのもありますが、性能はTFTに負けます。
TFT(ティーエフティー:Thin Film Transister)方式は、「アクティブ・マトリクス方式」という、各ドットを直接指定する複雑な方式を採用し、反応速度が速く残像が少ないので、にじみが少なくシャープな画面になります。値段はそれ相応に高くなりますが、こっちのほうが性能がいいので、いっぱい商品が出ています。 ま、ドット欠けという問題も表面化してますけど。f(^_^;
カタログ表記
今は、パソコンを買うとディスプレイも一緒についてくるので、初心者の場合、あんまり自分で選んで買うこともないと思います。かえって、欲しいパソコンにくっついてくるディスプレイがどのくらいの機能があるのかを、カタログで確認するのがパターンでしょう。「表示機能」のところにあるのが、ディスプレイや、それに関連する機能の説明になります。
もしディスプレイだけを個別に買うようなパソコンを買ったら、迷わず電源がオンになってるディスプレイを飾ってある電気屋さんに行きましょう。実際、どんなふうに表示されるかを実際みたほうが早いです。カタログを見るより、はるかにイメージがつかめます。パソコンを買うと、ディスプレイがくっついてくる場合も、実際に画面が確認できると、「どのパソコンを買うか」の目安の一つになると思いますので、手間と労力は惜しまないほうがいいんじゃないかと。ほんと、映りがちがいますから。(^ ^;)
■ VRAM(ブイラム)
画面表示に必要なデータを保存するためのメモリで、ここの容量が多いほうが表示能力は高いです(断言)。 解像度の大きさとカラー表示の色合いの性能は、ここの容量にけっこう左右されるし。(^ ^;) 「video RAM」の略でVRAM。他にも「ビデオメモリー」 という言い方もあるようです。だいたい、4MB〜8MBが最低ラインで、多いと32MB〜64MBくらいかな、今は? 刻一刻とかわるので、お店でお確かめください。
3D系のゲームでもやらない限り、パワー不足を感じることはないと思います。もし増強したいときは、パソコンの拡張性を確認してください。空きスロットがあれば、VRAMを買い足せばいいし、なければ買い替え。一気に増やしたいなら、グラフィクボードを変えたほうが手っ取り早いかも(デスクトップならね)。何にしても自分のパソコンで使えるものを買ってください。
■ ディスプレイキャッシュ
とにかく、キャッシュの記述があれば、容量が多いだけ表示能力も高いと考えていいと思います。 もともと表示のためのメモリは、メインメモリで代用していることが多いので、グラフィック専用のボードとかと比べると、どうしても性能が落ちてしまいます。それを補うために、外部にそれ専用のキャッシュを設けて性能を上げようという考えです。 Intel 810/815/815Eチップセットだと、オプションでここらへんを増強できるみたいです。(参考文献(インターネット):「@IT」ホームページ “実験 : 最新チップセットの機能と性能を探る”より)
■ ドットピッチ
表示の最小単位が「ドット(点)」です。だから、点が小さければ小さいだけ画面は鮮明なります。つまり、ここの数値が小さいだけきれいな画面という意味になります。 最近のディスプレイは、 0.28mm程度が多いようです。
■ 解像度と表示色
ディスプレイの大雑把な能力の目安で、表示できる大きさと色の種類をあらわします。解像度は、1024×768ドットとわかりやすく書いてあるか、XGAと規格で書いてあるかは機種によると思いますが、17インチCRTはこの大きさです。ここが大きければ大きいだけ作業するときいっぺんに表示できるので便利です。ノートパソコンは、液晶を採用しているので、実質、CRTのインチの一回り上と考えてください。色は、○万色という数が多ければ多いほど、表現豊かな表示になります。
■ グラフィック・アクセラレーター
Windowsが普及したての頃は、表示機能を高めるための部品をそう呼んでいました。その頃は今ほど充実した表示機能は、お金を出してパワーアップしないといけなかったんですが……今は、これが標準装備って感じです。今、カタログに「グラフィック・アクセラレーター」と書いてあったら、「画面表示の専用の部品」には、これを使っています――という意味です。ここに何が搭載されているかで、表示能力に差が出ます。
なお、力不足を感じたら、あとから高性能なボード(チップ)を増強するということもできます。もちろん、そのパソコンに使えるものじゃないとダメですけどね。ここらへんはいろいろ種類があるので、カタログなどを参照するか、店員さんにすがりつきましょう(笑)
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Last up : 03/26/2004
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